イライラ整理!「メモのプロ」が伝える「イライラの正体とは?」 

ノートに1本の線を引いて、「起こったこと」/「どう感じたか」を書くだけで、自分のココロが見えてきます。「起こったこと・他人の意見」と、「自分の思い・感情」が、頭の中で混線状態になってしまっているはず。寝る前の5分、ノートに向き合って、そんなイライラ・モヤモヤを整理しましょう。元裁判所書記官という経歴を持つ「メモのプロ」である著者が、ケース別に具体的なメモ例も多数紹介。「伝えたかった思い」や「行き違ったココロ」が明確になり、「どうすればいいのか・どうしたいのか」が明確になります。

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元裁判所書記官、英語発音指導士
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間違ったガス抜きにご注意

① 人に話せばいいんじゃない?

「紙に書きましょう!」なんて言うと、「子どもが動き回ってて一時も目が離せないんです」「何かを書こうとすると、子どもが膝に乗ってきて邪魔をするんです」「書かずにできる方法はありませんか?」という声が聞こえてきそうです(実際に言われたこともあります)。

確かに、「人に話すこと」でも一時的にはスッキリするかもしれません。

ただ、話したことは目に見えないので、同じ話を繰り返してしまい、ネガティブな言葉を何度も言っているうちに、かえってネガティブ感情を強化してしまうこともあります。

また、感情というのは周りの人に伝わっていくものなので、聞いている相手にネガティブ感情を移してしまうこともあります。どんなに仲の良い人でも、たびたびネガティブ感情を吐き出されて、イライラ解消の話し相手にされていては、良い気持ちはしないでしょう。

そもそも、自分の気持ちを誰かに聞いてもらうことが好きな人はいいですが、相手にどう思われるかが気になる人、自分の本当の想いを伝えることにハードルを感じる人は、吐き出すどころかかえって余計なストレスをためてしまうかもしれません。

② スマホで解決策を調べればいいんじゃない?

「今どき、悩みごとはスマホで調べればすぐ解決できるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

確かに、多くの保育士さん、育児アドバイザー、教育評論家といった専門家の方々が、子育てのお悩み解決について発信しています。

でも、イライラ・モヤモヤの奥に隠れている自分の「本当の気持ち」を知ることなく、ただやみくもに解決策を求めるだけでは、かえって逆効果になる場合もあります。

インターネットの情報は膨大な上、自動的に流れてくるものも多いです。よほど明確な目的を持って情報を取りに行かない限り、受け身になりがちで、本当にほしい情報へたどり着くまでに時間もかかります。

スマホの使用時間が長くなればなるほど、脳のパフォーマンスは悪くなり、集中力や学習効果、幸福感まで下がってしまうという研究も数多くあります。

また、SNSの使用時間や使用頻度が多いほど、孤独感が強まる、うつ病になりやすくなるという研究結果もあります(ミシガン大学、ピッツバーグ大学の研究、東北大学の川島隆太教授の研究など)。

スマホに頼れば頼るほど集中して物事を考えることが難しくなり、イライラや不安が強まってしまう危険もあるのです。

それに、お母さんが長時間スマホとにらめっこしている姿を子どもに見せ続けるのは、好ましくないですよね。

やっぱり「手書き」がいちばん!

手書きのメモであれば、自分の手で、目的を持って、紙という限られたスペースに書くことで、より主体的に今の自分に合った情報を集め、集中してその事柄について考えることができます。

この「自分でコントロールできている」という感覚が、「どうにかできるかも」という希望につながり、イライラや不安を解消することにつながっていきます。

実際、書くことによって脳の「RAS(脳幹網様体賦活系)」が活性化し、対象物への集中力や情報収集力が高まるという研究結果があります。

タイピングよりも「手書き」の方が記憶に残りやすく、新しいアイディアを思いつきやすいという研究結果もあります。

また、紙に書くだけであれば、自分1人でいつでもどこでも自由にできます。子育て中のお母さんは、作業を中断されやすく、落ち着いて物事を考えることが難しい環境に置かれていますので、なおのこと、書くことによって情報を見える化し、保存しておくことが必須です。

感情を「見える化」する

アンガーマネジメントの1つに、アンガーログというのがあります。

いつ、どこで、どんなことへ、どのくらいの怒りを感じたかを書き出すことで、怒りの傾向を「見える化」して対処できるようにするという方法です。

また、グリーフケアの1つに、グリーフレターといって、失ったものへ手紙を書くことで感情を見える化し、気持ちの整理をつけるという方法もあります。

最近は、Google社でも取り入れられている「ジャーナリング」や、「書く瞑想」といって、思いつくまま紙に書くことで自己認識力を高め、メンタルを安定させる手法も注目されています(参考:『書く瞑想』古川武士著ダイヤモンド社など)。

他にも、自分の考えや気持ちを書くことによって、「ストレスの軽減、うつや不安神経症の改善」「免疫力アップや睡眠の質が良くなるといった健康効果」「自己理解が深まる」「幸福感が高まる」など、さまざまな良い効果があることが研究によって明らかにされています。

今こそスマホをペンに持ち替えて、紙に書き出してみましょう。それこそが、自分の感情をケアして、毎日を平穏に過ごすための最もパワフルな方法なのです。

PROFILE

元裁判所書記官、英語発音指導士

佐野 雅代

神奈川県出身。上智大学法学部国際関係法学科卒業。 裁判所書記官として、横浜地方裁判所の民事部にて年間約2000件の裁判に立ち会い、法廷内のできごとを調書にまとめる仕事を行う。「公証官」とも呼ばれる、いわば「国家が認めたメモのプロ」。その後、二児の子育てをする中で、小さいうちから言葉の力を伸ばすことの重要性を実感、夫の大反対を乗り越え裁判所を退職し、一般社団法人国際英語音メンタリング振興会を設立。現在は、「音から言葉の力を伸ばす英語発音指導士」として、自治体や教育委員会の後援を受けながら、親子イベントや保護者・教員向けセミナーなどを開催している。『その場で言語化できるメモ』(サンマーク出版)著者。
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元裁判所書記官、英語発音指導士

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