令和の子育ての新常識!家庭で伸ばす!偏差値を超える力
東大、京大、早稲田、慶應、旧帝大、GMARCH、関関同立…名門大学1万件の志望理由書からわかった、子どもを伸ばす10の力。「好き」を活かして名門大学に進んだ子どもは、12歳からどんな経験を積んできたのでしょうか。大学入試で使われた志望理由書を元に徹底解説!
教育
新常識⑦ 学校よりも家庭が大事
ここまでお話ししてきた通り、今の大学入試は「テストで点を取る力」だけでは測れない、多様な評価軸へとシフトしています。これは単なる入試改革ではなく、社会が必要とする人材像そのものが変わってきている証拠です。
正解のない課題に取り組み、自分なりの答えを見つけ、仲間と協力しながら形にしていく力を備えた子どもこそが、これからの時代に活躍できる人材として求められています。そして入試制度は、その社会の要請を先取りする形で変化しているのです。
だからこそ、子育てもまた変わらなければなりません。学校や塾だけに委ねるのではなく、家庭での関わりかたそのものが、子どもの未来に直結する時代になってきています。「ただ勉強を教えていればOK」「塾に通わせればそれで安心」という時代は学力偏差値の終焉とともに終わりを迎えつつあります。むしろ、子どもが本当は何に興味を持ち、どんな生きかたをしたいのかを一緒に考えられる親こそが、進路を左右する鍵になっているのです。
必要なのは、子どもをよく観察し、話を聞き、言語化を促す力。そして、子どもの興味を育てるために、適切な機会を与えてあげる力だと思います。
そんな親の力が見事に発揮された、ある一人の受験生をご紹介します。
「好き」を活かして成長した子ども
Fさんは早稲田大学基幹理工学部に合格した。彼の合格を引き寄せたのは、塾で詰め込んだ知識ではなく、テストでは使わない「大好きな数学」だった。
Fさんは幼い頃から数学に夢中だった。新しい公式を学校で習うよりも前に、娯楽として数字で遊んでいた。親御さんは、その興味を受験勉強の枠にはめることなく、「数学を使って何ができるか」という視点で育てた。塾に通わせる代わりに、16歳のFさんに公立小学校でのインターンという実践の場を見つけてきたのだ。
そこでFさんは、小学生に算数を教える経験を得た。繰り上がりのある足し算が苦手な生徒に対しては、教科書通りの方法ではなく、ブロックを使った独自の解きかたを考え出した。これは塾に通うだけでは決して得られない経験だった。
さらに、親御さんの仕事柄、海外に行くことの多かったFさんは、アメリカ・ドイツでも数学に熱中した。国ごとに歴史の見かたは違っても、数学だけは普遍的だった。この経験が、Fさんに「数学は国境を超える普遍的な言語」という確信を与え、将来アクチュアリーとして金融リスクを分析したいという夢につながった。
重要なのは、親御さんが「受験のための数学」ではなく、「実社会で使える数学」を意識して子育てをしてきた点だ。問題集を解かせるのではなく、実際に人に教える場を与えた。偏差値を上げることよりも、異なる文化で数学の普遍性を体感させることを優先した。こうした選択が大学側から高く評価され、見事合格した。
このように、Fさんの両親は進学のための塾通いを強いず、彼を合格に導いています。家庭という最も身近な場所が、彼の「学び」の起点となりました。そして、その情熱と探究心が、早稲田大学の入試で見事に評価されたのです。
彼だけでなく、推薦入試で合格しているケースというのは結局どこかで「親」の力が必要になっています。親御さんがその子のことを適切に支援してあげることができたからこそ、子どもの才能が開花し、合格している場合が多いのです。
そして親御さんは、「やりたいことを見つけさせること」だけではなく、「見つけたときに全力で応援すること」も必要です。「それって意味あるの?」「将来役に立つの?」と疑う前に、「この子は今、何に夢中なんだろう?」と一緒に考える姿勢こそが、子どもの可能性を大きく広げていくのです。
12歳からの子育てで大切なのは、まさにこの部分です。今の時代では、「好きなこと」「夢中になってきたこと」「自分で選び、歩んできた道」が、そのまま大学入試で活かせるのです。だからこそ、親がどれだけ子どもの好奇心を信じて応援できるかが、そのまま合否を左右する力になるのではないでしょうか。
家庭は、「外注できない学び」の最前線です。これからの時代、最も重要な教育機関は、もしかしたら「家」なのかもしれません。
リザプロ株式会社 代表取締役
ALL HEROs合同会社代表社員。IPU・環太平洋大学特命教授。
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