身長治療のスペシャリストが教える!――身長は子どものうちにしか手に入らない
田邊雄医師の著書「身長先生式 子どもの身長が伸びる食事のルール30」より、「子どもの成長のために知っておきたい7つの真実」の一部内容を抜粋して紹介いたします。
食事
身長は子どものうちにしか手に入らない
後悔先に立たず。今すぐ身長を伸ばす食事を始めましょう
みなさん実感されていると思いますが、子どもの成長は本当にあっというまです。
生まれて数カ月で離乳食を食べはじめ、1歳を過ぎたころには離乳食を卒業、1人でごはんを食べるようになり、数年もすれば思春期を迎え、さらに数年で大人へと成長します。
思春期が始まるときの身長が最終身長に影響するため、それまでに身長を伸ばしておかなければいけません。
思春期は第二次性徴期と呼ばれ、人生の中で最も身長が伸びるタイミングのひとつ。
たった数年しかないこの時期は、身長を伸ばすラストチャンスなのです。
もちろん、個人差もありますから、皆が同じタイミング、同じ期間に身長が伸びるわけではありません。
とはいえ、「人生100年時代」といわれる長い人生のなかでも、身長が伸びるのは子どものうちだけです。
親も忙しく、あわただしく毎日が過ぎていくでしょう。
そのため、学校行事に参加した際に、自分の子どもが同級生と比べて身長が低い」「思ったより身長が伸びていない」と気づき、そのとき初めて身長について悩みはじめるというケースが珍しくありません。
もちろん、高校を卒業してから伸びる子もいますから、思春期を過ぎてもあきらめずに取り組む価値はあります。
しかし、最も身長が伸びる時期をみすみす逃すのは、とても残念でもったいないことです。
勉強もお金を稼ぐことも、大人になってからでも取り組むことができます。
しかし、身長はそうはいきません。
伸びる時期が過ぎた後では、もうがんばることすらできず、あのときこうしていれば...と後悔することもあるのです。
だから、身長を伸ばすための食事に今すぐ取り組んでほしい!心からそう思っています。
「子どもが小さいうちから取り組むことで、早熟にならないでしょうか?」と心配される親もいらっしゃいます。
でもご安心ください。
本書で紹介する身長を伸ばすための食事=成長食は、早熟を促すものではありません。
むしろその逆です。
早熟にならないように肥満を防ぎながら、必要なエネルギー、栄養素を十分に摂ることで、身長の伸びしろを最大限に引き出すことを目指すのです。
小中高で食べる約1万3000食すべてが身長を伸ばすチャンス!
タイムリミットが近くても、1食1食の積み重ねで身長は伸びます
子どもの体は日々の積み重ねで成長していきます。食事に関していえば、1食1食が身長を伸ばすチャンスです。
生まれてから20歳までに食べる食事はどれくらいだと思いますか?
1日3食で単純計算すると約2万1900食。
小学校1年生からスタートしたとして、高校卒業までの1年間で1万3000食以上。
10歳から始めた場合は8000食以上。
12歳から始めたとしても6000食以上もチャンスがあるのです。
少しスタートが遅れたとしてもまだまだチャンスはある!1食1食のチャンスをものにしていくことこそ、身長を伸ばす最大の秘訣です。
このチャンスをものにする最重要ポイントは継続です。
1万食分のチャンスがあっても、身長を伸ばすための食事を半分しか実践できなかったら、効果は半分になるどころか、半分以下になるかもしれません。
食事は1食ずつ単体で成立しているわけではなく、積み重ねてこそ好循環が生まれ、身長を伸ばすことにつながるからです。
たとえば、漢字を練習帳に何度も書いて覚えるのも、英単語を1つずつ覚えていくのも、100メートル走の選手が1秒、0・1秒早く走るために努力を重ねるのも、サッカー選手がドリブルやシュート練習を欠かさないのも、すべては結果を出すための努力です。
身長も勉強やスポーツと同じで、努力によって伸ばすことができるのです。
身長は、健康な子どもであれば成長期を迎えると、放っておいてもある程度は伸びます。
しかし、栄養状態によって差が出ることは数々の研究結果によってわかっています。
だから私は成長期の食事はトレーニングのようなものだと考えています。
たかが1cm、たった1mmと思ってなんとなく過ごすか、日々の食事で栄養をしっかり摂り、1cm、1mmを大事に積み重ねるかで、間違いなく結果は変わってくるでしょう。
もちろん、トレーニングといっても食事ですから、家族で大いに楽しんでください。
食事の基本は家庭にあります。工夫をして、好き嫌いを克服できれば子どもの自信につながり、子どものころの食体験は大人になってからの健康のベースとなります。
何より、身長を伸ばすための食事には家族の協力が欠かせないということを、ぜひ心に留めておいてください。
東京神田整形外科クリニック院長
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