敏感な男の子の才能を伸ばす!思春期の子どもの見守り方にはコツがある
敏感な男の子の接し方、12歳までに身につけたい感受性を育てる方法と才能を伸ばす勉強法をわかりやすく解説。
発達/発育
思春期の子どもの見守り方にはコツがある
12歳以降の敏感くんの育て方について考えていきましょう。
といっても、12歳をすぎた子どもの場合、「こうすれば必ずうまくいく」というセオリーはありません。
学力も生活スタイルも趣味も、1人ひとりまったく違うからです。
自己肯定感の高い子もいれば、低い子もいるでしょう。
けれども、親がすべきことしないほうがいいことの大原則は変わりません。
思春期の子どもとの接し方でいちばん大事なのは、12歳をすぎた男の子と母親は、関係性を変えていかなくてはいけないということです。
幼稚園・保育園、小学校低学年くらいまでの子どもにとっては、親、特にお母さんは世界でいちばん大好きな人で絶対的な存在ですが、12歳ごろから様子が変わってきます。
客観的にものを見る能力がついてくるのです。
母親も父親も1人の人間だという、至極当然のことにはじめて気がつきます。
それまでは絶対的な権力者であった親に対して、「この人はいったいどんな人間なんだ?」と思い始めるのです。
思春期になると、子どもは親にいろんなボールを投げてきます。
疑問を投げかけたり、言うことを聞かなかったり、不満をぶちまけたり......。
といっても、「生きた心地がしなかった」というほどひどいものもあれば、「そういえばあれは反抗期だったのねぇ」くらい軽いものまで個人差があります。
敏感くんは、かなり激しいほうではないかと推察します。
親が手出ししすぎると“子ども期”は延長される
思春期の敏感くんに親がしてあげられること、それは「放っておく」ことです。
親にあれこれ言われたところで、素直に言うことを聞きません。
彼らはいわば「バリアー」を張っている状態です。
よくお母さんたちに相談されるのです。
「うちの子、何も話してくれないんです。何考えているかわかりません」と。
悩む気持ちはわかります。
でも、これが友だちや恋人だったらどうでしょう。
相手の部屋にずかずか入っていって「何考えているか話しなさい」と責めませんよね。
相手が話す気になるまで待つはずです。
もしかしたら一生話してくれないかもしれませんが、それもその人との関係性です。
親はわが子があまりに頼りなく、危なっかしく見えてしまい、あれこれと口出ししたくなってしまうものです。
子どもは子どもで、言うことを聞いていさえすればいいと、学校と同じように自分で判断して行動しようとしない。
それでは自立を目指すはずの反抗期がナンセンスになってしまいます。
親が口出しすればするほど、子ども期は延長されるのです。
思春期の反抗は「子ども扱い」への不満
多かれ少なかれ、思春期の子どもは親に反抗しますが、反抗期を大火事にしないためには、男の子が12歳くらいになったら子ども扱いはしないことです。
子ども扱いするのは、心配しすぎが原因です。
手を貸しすぎていたり、頭ごなしにガミガミ言ったり、わが子の世界にずかずか入り込むのも、心配が先走るからでしょう。
でも、こういうことは、できるだけ早くやめてください。
他人にしないようなことは、わが子にもしないでください。これから先もずっとです。
そして、子どもを上手に“大人扱い”してあげてください。
たとえば旅行に行くとき、親が勝手に行先やスケジュールを決めるのではなく、最初の計画の段階から親子で話し合うようにするのです。
大枠が決まったら、子どもにインターネットで行先の情報を調べてもらったり、宿を探してもらったり、具体的に手伝ってもらいましょう。
やってくれたら「おかげで助かった」と感謝します。
親が望む場所でなかったとしても口出しはしないこと。
失敗した場合にも、子どもがそこから学ぶことはたくさんあるからです。
子どもに任せられることはどんどん任せましょう。
定額のおこづかいを渡して子ども自身で管理させたり、習い事や塾を始めることやめることを子ども自身に判断させたり、今まで親が当然と思ってやってきたことを見直し、「あなたならもうできるはずだよ」と任せていくのです。
大人扱いするということは、子どもを心配しすぎないということでもあります。
<松永暢史公式サイト>
https://matsunaganobufumi.edorg.jp/
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