家事を手伝ったとき、お金持ち教育的にお小遣いはあげるべき?
中国の「お金持ち教育」に学ぶお金に困らない子の育て方
教育
Question 家事を手伝ったとき、お小遣いをあげるべき?
「手伝い」は役割のうち
家事を手伝ったからお小遣いをあげる、という発想は華僑にはありません。
家族の役割分担というものがあるからです。
たとえば、パパは仕事と掃除と洗濯、ママは仕事と料理、子どもは学校、友だちと遊ぶといった、家族の役割の中に、「家事の手伝い」も入ってきます。
家事の手伝いについて、役割として与えていないという場合もあるかもしれません。
そんなときも、お小遣いをあげる必要はないと考えます。
満面の笑みで「本当に助かったよ。ありがとう!」と感謝の言葉を伝えることで十分でしょう。
たとえば、社会に出てこんな理屈が通るでしょうか。
「○○部長、昨日頼まれたエクセルの資料、昨晩のうちにつくっておきました」
「ありがとう。ちょっと今ややこしい案件を抱えていて、どうしても手が回らなかったから助かったよ」
「部長!御礼の言葉は要らないので、給料を上げてください。 難しいようでしたら、今度のボーナスの査定をとびきり良くしておいてください」
こんなことを言われたら、部長は開いた口が塞がらなくなります。
ご褒美には副作用がある
そもそも「ご褒美のために何かをする」という考え方が身についてしまうと、人の評価ばかりを気にする人になってしまうおそれがあります。
ですから、ご褒美というのはなるべくやめたほうがいいのです。
「勉強をして、テストで良い点がとれたらお小遣いをあげる」というのも、同じ理屈でやめたほうがいいことです。
お小遣いのために勉強をしているわけではありませんし、はたまた、親のために勉強をしているわけでもありませんよね。
勉強とは、自分自身の将来のためにするものです。
したがって勉強がご褒美の対象となることはないのです。
基本的に、人がお金を払うときというのは、「余分なありがとう」の数に比例します。当たり前の範疇を超えたことをしてもらったからこそ、人は喜んでお金を払うわけです。
つまり、お手伝いという「当たり前の範疇のありがとう」には、お金が発生しないのです。
家事の手伝いにお小遣いをあげる必要はない。家事は、家族の一員として当たり前にやること。「ご褒美のために何かをさせる」のもやめるべき。
アジアでビジネスを展開する6社の代表
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね