中学受験の第一線で30年以上活躍するプロ講師渋田先生にインタビューVOL.01

中学受験に取り組むきっかけ

教育

渋田隆之

国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー。

渋田先生

まずは、難関私立中学を目指す生徒たちが通っているので、最新の入試問題に対応できるような教材をオリジナルで使っています。そのほか、一部ですが、英検の高い級をとるために、国語力をつけようとされる方もいらっしゃいます。２級以上を取得できれば、それを使った中学入試に対応することも可能です。
たとえば新聞の記事を渡してエッセイを書かせるとかをやっています。また、中学入試の説明文については、生成AIやジェンダー、宗教、介護などあらゆるテーマが網羅されていますので、いつの間にか世の中のことを知っていくことで、英検準１級以上にも対応可能になっているかと思います。

てつなぎ

先生の著書は、受験だけじゃなく、子育てにも通じるものをこの本からは感じました。
中学受験をする・しないは別として、勉強に対する姿勢だったり子どもと向き合う姿勢だったりという部分で、とても参考になると思います。

渋田先生

私は月に1、2回講演会をしているんですが、最近、よく話しているのは、世界の幸福度ランキングです。2023年度調査では、フィンランドが1位。そしてデンマーク、アイスランドなんですよね。日本が47位で、実は2011年に国王が来日して話題になったブータンが入っていないんです。

てつなぎ

以前はブータンが幸福度ナンバーワンということで話題になっていましたが。

渋田先生

その後、ブータンにもいろんな世界の情報が入ってくるようになって、「実は俺たち貧しいんじゃない？俺たちクーラー持ってないよね？」みたいな感じになって、順位が下がっていったんですよ。
他と比べてしまうことによって、不幸になることってあると思うんです。
中学入試とか高校入試って、偏差値を比べるでしょう？低学年からの通塾とか、中学受験で一番不幸なのは、やっぱり比較ですよ。兄弟と比べる、お友達と比べる。
学歴が高い親が「うちの息子が偏差値○○というのは許せない。」みたいな、これは、家庭内がギスギスします。

てつなぎ

それは家庭内が荒れてそうですね。

渋田先生

でも、ありがちなんですよね。比較することを直接言わなくても、態度に出たり、夫婦喧嘩の中で出てきたりすることもあると思います。家族という関係はずっと続くわけだから、少なくとも家族関係が傷つくようなことは、入試を通してやってしまってはいけないと思います。

PROFILE

国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー。

渋田隆之

神奈川大手学習塾で中学受験部門を立ち上げ、責任者として20年携わる。同部門は、オリコン顧客満足度ランキングで、2010年度・2011年度の2年連続で全国1位を獲得。
毎年、塾に通う受験生全員と生徒面談を実施。保護者向けにも、ガイダンス、進路面談・カウンセリングを担当し、これまで関わった人数は2万人以上。
一人ひとりの個性や、置かれた環境に寄り添ったアドバイスに定評があり、生徒・保護者から絶大な信頼を寄せられている。保護者向けの講演会は年に80回以上。
日々の思いを綴るブログ「中学受験熱血応援談」は年間100万件以上のアクセスを獲得している。
2022年7月に中学受験PREXを立ち上げ、現在も継続して中学受験の最前線に立ち続ける。
国内最大の受験人数を誇る首都圏模試センターの中学受験サポーターも歴任し、中学校と受験生の橋渡しとなる情報提供を日々行っている。

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