【掲示板の声×公認心理師】子どもに「死にたい」と言われたらー親ができる寄り添い方と“心のSOS”の受け止め方(第1回)
子どもの“死にたい”という言葉の背景 と親ができる寄り添い方とは?
学校
【掲示板の声×公認心理師】子どもに「死にたい」と言われたらー親ができる寄り添い方と“心のSOS”の受け止め方(第1回)
子どもは“死”をどう理解しているのか? ニュースや物語の影響と向き合い方
てつなぎ編集部
これから先、SNSとの付き合い方はますます難しくなっていくと思うのですが、やっぱりまず親が“ネットリテラシー”そして、子どもたちが「死」という言葉に触れるのは、SNSだけではありませんよね。ニュースやアニメ、マンガ、音楽など、日常のさまざまな場面で、“死”に関する情報に出会っています。
てつなぎ掲示板にも、こんな投稿がありました。
最近では、アニメ『タコピーの原罪』のように、子どもたちが“死”や“孤独”をテーマにした物語に共感するケースもありますよね。「ショッキングだけれど、現実を描いている」と感じたという投稿も寄せられていました。
ニュースや作品の中で“死”という言葉や出来事に触れる子どもたちに、私たち大人はどんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか?
てつなぎ掲示板にも、こんな投稿がありました。
「闇バイトやいじめのニュースを見るたび不安になります。子どもには話しているけれど、ピンときていない気がします」(子どもが事件やいじめに巻き込まれな子どもが事件やいじめに巻き込まれないように/足あとペタちゃん👣/30代)
ニュースや作品の中で“死”という言葉や出来事に触れる子どもたちに、私たち大人はどんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか?
田村先生
「生きづらさとはどんなことなのか」とか、そういう“苦しみ”っていうところは、一緒に考えてもいいのかなぁとは思います。 まあ...それを百パーセント解決できるものかどうかはまた別の話ですけど。
「生きづらいんだよね」っていう“困りごと”をわかってあげて、「うん、そこつらいよね」ってことを話してあげることが大事。 そこは本当に全行程で受け入れてもらう。ネガティブでもポジティブでも、出てきた表現はもう全部受け入れる。“一旦受け入れてあげる”ことの方がマジ大事。本当に大事かなと思いますね。
「生きづらいんだよね」っていう“困りごと”をわかってあげて、「うん、そこつらいよね」ってことを話してあげることが大事。 そこは本当に全行程で受け入れてもらう。ネガティブでもポジティブでも、出てきた表現はもう全部受け入れる。“一旦受け入れてあげる”ことの方がマジ大事。本当に大事かなと思いますね。
低学年は「死の概念」が理解しづらい
てつなぎ編集部
そうですよね。まず“受け止めてもらえる”と感じられないと、子どもは話してくれなくなりますよね。
そして、特に小学校1〜2年生のような低学年の子どもは、“死”や“危険”という言葉がまだ実感としてつかめないことも多いと感じます。そうした子どもたちに、どう“死”を伝えればいいのかと、悩む親御さんも多いと思うんです。
そして、特に小学校1〜2年生のような低学年の子どもは、“死”や“危険”という言葉がまだ実感としてつかめないことも多いと感じます。そうした子どもたちに、どう“死”を伝えればいいのかと、悩む親御さんも多いと思うんです。
「死ぬ=もう一生会えない」というシンプルな説明
田村先生
具体的に「死ぬっていうのは、もうその人に一生会えなくなることなんだよ」と伝えるところからかなと思います。よく「星になっちゃう」という表現もありますけど、それよりも「もう一生会えなくなってしまう関係性になる」っていう“現実”を、やさしく伝えること。そして「命より大切なことはないよ」「命って本当に大事なものなんだよ」っていうことを、少しずつ知ってもらうことですかね。
小学校低学年では、そこを深く考えてもらうのはなかなか難しいから、「命って大事なんだよ」「 死ぬってことは、いなくなることなんだよ」「 何かつらいことがあったりとか、死にたいなって思ったら相談してね」というように、“シンプルに伝えていく”のがいいと思います。
割と“死んだら楽になる”と思ってしまうお子さんは多いけど、じゃあゲームみたいに戻ってくるわけではないですし。 死ぬというのは“取り返しがつかない”ってことを、きちんと知ってもらうってことが大事ですかね。
小学校低学年では、そこを深く考えてもらうのはなかなか難しいから、「命って大事なんだよ」「 死ぬってことは、いなくなることなんだよ」「 何かつらいことがあったりとか、死にたいなって思ったら相談してね」というように、“シンプルに伝えていく”のがいいと思います。
割と“死んだら楽になる”と思ってしまうお子さんは多いけど、じゃあゲームみたいに戻ってくるわけではないですし。 死ぬというのは“取り返しがつかない”ってことを、きちんと知ってもらうってことが大事ですかね。
てつなぎ編集部
本当にそうですよね。“死”をどう伝えるかって、やっぱりすごく難しいことで。だからこそ、難しい言い方をするんじゃなくて、先生がおっしゃったように「もう会えなくなるんだよ」というシンプルな言葉で伝えていくしかないんだろうなと思いました。複雑な説明をしても、低学年の子どもには伝わらなかったりしますしね。
「死にたい」は「生きたい」の裏返し
田村先生
あとは「死にたい」という生徒と面談したりすることもありますが、逆を言えば「生きたいから死にたい」って言うんだろうなって感じています。それは、願望の裏返しでもあるんだろうなって。
本当に死ぬ人ってね、サラッと死んじゃうじゃないですか、何も言わずに。死にたいって表現してくるってことは、「生きたい」っていう裏返しなんじゃないかなっていうのは、一部あるかなと思います。
面談で生徒が「死にたい」って言う時、「死にたいの? それとも今なんか逃げ出したいの? 」って結構聞いたりするんですよね。 そうすると「逃げたいです」って言う子が結構いるんです。
要は「今現状が辛いから何か逃げたい」っていうような表現をする。 だから「生きたい」っていうベースがあるんじゃないかなっていうのは、すごく感じますね。
本当に死ぬ人ってね、サラッと死んじゃうじゃないですか、何も言わずに。死にたいって表現してくるってことは、「生きたい」っていう裏返しなんじゃないかなっていうのは、一部あるかなと思います。
面談で生徒が「死にたい」って言う時、「死にたいの? それとも今なんか逃げ出したいの? 」って結構聞いたりするんですよね。 そうすると「逃げたいです」って言う子が結構いるんです。
要は「今現状が辛いから何か逃げたい」っていうような表現をする。 だから「生きたい」っていうベースがあるんじゃないかなっていうのは、すごく感じますね。
「逃げてもいい」環境をつくる
てつなぎ編集部
なるほど…。ということは、大人としては、先ほどのお話にもあったように、子どもが“逃げられる場所”とか“少し休める場所”を確保してあげることが大切になってきますよね。
田村先生
うん。学校でいじめがあったら「もう無理しなくて休んだっていいんだよ」って声かけてあげるとか。そういうことなのかなとは思いますけどね。
てつなぎ編集部
確かに、今の親世代には“学校には無理やり行かせる”っていう考え方が残っていること、ありますよね。つい、自分たちが子どもだった頃と比べてしまうというか…。
親以外の「相談できる人」を確保する
田村先生
本当にあると思います。でも、焦らないことって、大事かなと思いますけどね。
さっきも話したけど、子どもって「1つダメだったらすぐダメ」みたいな感じで、1つのことをすごく大きく捉えちゃうことがよくあるから...。本当は、死ぬまでにいろいろな解決方法があるんだけどね。本人はそこまで考えにくいから、「嫌なことあったら死ぬ」みたいな考えに、ジャンプするようにアクセスしちゃうのかな。
だから、さっきみたいに学校でいじめがあったら“逃げ場所”も必要だし、誰か親以外にも話できる人、例えば学校だったらそれこそスクールカウンセラーさんとかでもいいし。苦しい時に誰かに相談して聞いてもらう、っていうことの方が大事かもしれないですね。
さっきも話したけど、子どもって「1つダメだったらすぐダメ」みたいな感じで、1つのことをすごく大きく捉えちゃうことがよくあるから...。本当は、死ぬまでにいろいろな解決方法があるんだけどね。本人はそこまで考えにくいから、「嫌なことあったら死ぬ」みたいな考えに、ジャンプするようにアクセスしちゃうのかな。
だから、さっきみたいに学校でいじめがあったら“逃げ場所”も必要だし、誰か親以外にも話できる人、例えば学校だったらそれこそスクールカウンセラーさんとかでもいいし。苦しい時に誰かに相談して聞いてもらう、っていうことの方が大事かもしれないですね。
親自身も“逃げ場”を持つことが大切
田村先生
あと、親御さんも「一人で抱えない」というのも大事なことだとは思います。
てつなぎ編集部
そうですよね。今は親自身も、ストレスを抱えやすい時代ですよね...。だからこそ、子どもだけでなく、親も“逃げられる場所”を持つことって、すごく大切になってきますよね。
田村先生
本当にね、“死ぬこと以外かすり傷”というぐらい、本当に死んだらもう元も子もないですからね。「逃げること」は大事だと思います。
てつなぎ編集部
逃げてても、いくらでもリカバリーできる時代でもありますしね。
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PROFILE
公認心理師
公認心理師。教育現場でのカウンセリングを中心に、中学校や行政機関、地域の相談窓口などで子ども・保護者・大人の支援を行い、 スクールソーシャルワーカー、精神保健相談員としても活動。教育・福祉・保健医療・メンタルヘルスの現場を横断的に経験し、 現在は都内の学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)でスクールカウンセラーとして活動中。
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