【掲示板の声×公認心理師】夫婦関係が悪いと子どもにどんな影響がある?(第2回)
―離婚・別居を考える前に知っておきたい“安全”の視点(公認心理師 / カウンセラー・田村俊作先生インタビュー)
インタビュー
【掲示板の声×公認心理師】夫婦関係が悪いと子どもにどんな影響がある?(第2回)
離婚や別居を考えるときの視点
てつなぎ編集部
てつなぎ掲示板の「今後の事考えると」(三兄妹ママ/30代)や、「サツイしか湧かないんだけど」(我が家は仮面夫婦/40代)では、“夫婦関係の限界”を感じながらも、簡単に答えが出せない葛藤が綴られていました。
このように、実際に「離婚」や「別居」を考えだす親も少なくありません。 “逃げではないのか”と悩む声もあります。関係を続けるか、離れるかを判断する際、どんな視点が大切だと考えますか?
このように、実際に「離婚」や「別居」を考えだす親も少なくありません。 “逃げではないのか”と悩む声もあります。関係を続けるか、離れるかを判断する際、どんな視点が大切だと考えますか?
“離れる”ことは「逃げ」じゃなく、前を向く選択
田村先生
もし、その関係がどうしてもストレスになるんだったら、「離れる」ってことも大事ですからね。それこそ、“親のストレスが子どもに影響する”ってことはあるわけだから。“逃げ”って考えなくていいと思います。子どもの視点にたっても、離れることは“逃げ”だとは思わない。
むしろ、夫婦が常に喧嘩してるのを見せているほうが、子どもにとってはよくないことだから。離れるっていうことは、子どもにとっても、そして親自身にとっても、悪いことではないと思います。
むしろ、夫婦が常に喧嘩してるのを見せているほうが、子どもにとってはよくないことだから。離れるっていうことは、子どもにとっても、そして親自身にとっても、悪いことではないと思います。
“子どもと自分”の視点で考える
てつなぎ編集部
たしかに、“離れる=逃げる”ではないですよね。むしろ、関係を続けることでお互いが傷ついてしまうより、少し距離をとるほうが、子どもにとっても安心できる場合もあるのかもしれませんね。
ここで言う「離れる」というのは、具体的には「別居」とかでしょうか?
ここで言う「離れる」というのは、具体的には「別居」とかでしょうか?
田村先生
そうですね。“家庭内別居”とかでもいいと思いますよ。たとえば、2階と1階で生活を分けるとかね。
どの視点で見るか、ということなんですよね。子どもの視点で見るのか、ご自身のメンタルの視点で見るのか、それとも世間体で見るのか。その“視点を変えてみること”のほうが大事かもしれないですね。
世間体で見ると、「夫婦はやっぱり一緒にいなくちゃ」とか「我慢して一緒に続けるべき」といった気持ちが強くなるだろうけど、子どもの安心や、自分の心の健やかさという視点で見れば、“離れる”という選択が必要なこともあると思います。
いずれにしても、子どもの前で喧嘩が続く状況って、お父さんお母さんにとっても、子どもにとっても、あまりいい影響はないですからね。
世間体で見ると、「夫婦はやっぱり一緒にいなくちゃ」とか「我慢して一緒に続けるべき」といった気持ちが強くなるだろうけど、子どもの安心や、自分の心の健やかさという視点で見れば、“離れる”という選択が必要なこともあると思います。
いずれにしても、子どもの前で喧嘩が続く状況って、お父さんお母さんにとっても、子どもにとっても、あまりいい影響はないですからね。
てつなぎ編集部
たしかに、“誰の視点で見るか”で全然意味が変わりますよね。「世間体」の目ではなく、「子ども」と「自分」の目で見てみる。そんな視点の切り替えが大事なのかもしれませんね。
てつなぎ掲示板「別居」に関する投稿
暴力・モラハラを感じたら、“安全を最優先に”
てつなぎ編集部
てつなぎ掲示板には、日常の中で“言葉の暴力”や“威圧的な態度”に悩む声も多く寄せられています。 てつなぎ掲示板の 「モラハラ旦那」(滅自己中旦那/30代)や、「旦那がモラハラすぎて困る件」(焼きそばパン/40代)、など、家庭の中で、精神的に追い詰められている様子が多く投稿されています。
その中には「DVってどこからDVなんだろ?」(レインボー娘/30代)という声もありました。
たしかに、“暴力”というと殴る・蹴るなどのイメージが強いですが、実際にはどのような行為が「DV(家庭内暴力=ドメスティックバイオレンス)」にあたるのでしょうか?
その中には「DVってどこからDVなんだろ?」(レインボー娘/30代)という声もありました。
たしかに、“暴力”というと殴る・蹴るなどのイメージが強いですが、実際にはどのような行為が「DV(家庭内暴力=ドメスティックバイオレンス)」にあたるのでしょうか?
「言葉の暴力」もDVにあたります
田村先生
そうですね。DVとかモラハラは、「言葉の暴力」も含まれますね。“暴言を吐く”っていうのは、もうそれだけでDVに当たると思います。
モラハラって、自分がどう感じるかなんですよね。ネガティブに感じれば、それはモラハラ。「いじめ」と似てますよね。
それに、物を投げたり、威圧的な態度をとったりして“怖い”と感じるなら、それはもう「精神的DV」に当たると思います。“精神的な苦痛”に当たりますからね。
モラハラって、自分がどう感じるかなんですよね。ネガティブに感じれば、それはモラハラ。「いじめ」と似てますよね。
それに、物を投げたり、威圧的な態度をとったりして“怖い”と感じるなら、それはもう「精神的DV」に当たると思います。“精神的な苦痛”に当たりますからね。
“もう限界かも”と思ったときに考えてほしいこと
てつなぎ編集部
“殴られていないから大丈夫”と思ってしまう方も多いですが、先生の言葉のとおり、“怖い・苦しい”と感じた時点で、それはもうDVのサインなんですか?
田村先生
DVの場合は、ドメスティック(家庭内)・バイオレンス(暴力)なので、身体的な暴力があれば確実にDVになりますけど、言葉や態度で相手を傷つけたり、怖がらせたりするのも、精神的な苦痛にあたるので、やっぱりDVだと思います。
ただ、これって、判定委員会があるわけじゃないので、とても難しい。なので「これはモラハラなのか、DVなのか分からない」と思った時点で、相談してもらうのがいちばんいいと思います。
ただ、これって、判定委員会があるわけじゃないので、とても難しい。なので「これはモラハラなのか、DVなのか分からない」と思った時点で、相談してもらうのがいちばんいいと思います。
てつなぎ編集部
先生は、実際にそうした状況の方へ「離婚したほうがいい」「別居したほうがいい」といったアドバイスをされることもあるんですか?
田村先生
基本的には、できないですけどね。ただ、やっぱりDVとかそういう命の危険がある場合は、安全な場所に避難してもらったこともあります。シェルターとかもありますしね。そういうときは、もう逃げた方がいいし、離婚よりも“まず安全”ってことを前提にしてもらうほうが大事かなと思います。
てつなぎ編集部
なるほど……。離婚より「まず安全」というお話、本当にその通りだなと思います。
そして、暴力や命の危険まではいかなくても、日々のストレスや心の疲れが積み重なって、「もう限界かもしれない」と感じる方も少なくないと思います。
そうした場合に、離婚や別居を考えるタイミングの“目安”のようなものはあるんでしょうか?
そして、暴力や命の危険まではいかなくても、日々のストレスや心の疲れが積み重なって、「もう限界かもしれない」と感じる方も少なくないと思います。
そうした場合に、離婚や別居を考えるタイミングの“目安”のようなものはあるんでしょうか?
田村先生
やっぱり、身体症状ですかね。眠れなかったり、食べられなかったりとか。そういった不安が強くなったり、メンタル的に限界を感じたら、離婚とか別居っていうのは視野に入れてみてもいいのかなと思います。
モラハラもそうだし、DVもそうだけど、やっぱり“自分の心と体を守ること”を優先してほしいですね。
モラハラもそうだし、DVもそうだけど、やっぱり“自分の心と体を守ること”を優先してほしいですね。
てつなぎ編集部
てつなぎの掲示板では「夫の包丁事件が今もトラウマ。子どもにもどんな影響があったか…申し訳ない気持ち。」(3年以内に離婚したい人/40代)という投稿もありました。
包丁を持ち出したり、自分を傷つけようとするような行為がある場合、 それはもう命に関わる問題ですよね。 一方で、そういう時に「どこに相談したらいいのか分からない」という声も多く聞かれます。
包丁を持ち出したり、自分を傷つけようとするような行為がある場合、 それはもう命に関わる問題ですよね。 一方で、そういう時に「どこに相談したらいいのか分からない」という声も多く聞かれます。
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