「働く親」の“どうしよう”に全て答えます!「どうして登園しぶりが起きるの?」
1000名以上の現役「はた親(働きながら子育てする親)」のリアルな声から「つまずきポイント」を徹底分析!つまずきの乗り越え方を誰でも再現できるように整理しました。 この本は、根性で両立を「がんばる」のではなく、両立のしんどさを“仕組み化”し、計画や考え方を変えることで軽くする「人生戦略書」です。 復帰前の不安も、家庭内のモヤモヤも、この1冊を武器に、戦略的に解決していきませんか?
保育園/幼稚園
妊娠期・産育休・復職・小1の壁・そしてその先まで。一度知れば20年役立つ、「仕事」と「子育て」の両立大全がここに。ライフステージごとの壁を乗り越え、自分らしいキャリアを築く戦略をお届けします。
岸畑聖月先生の著書『働く親のためのサバイバルガイド 子育ても仕事も大切にしたい人の人生戦略書』から一部転載・編集してお届けいたします。
徒歩5分がなぜか1時間かかる・・・でゲッソリ子育て
「帰りたくない!」のワナ
3~5歳になると、言葉も感情表現もぐっと豊かになり、大人との対話もできるようになります。そんな中、慣れているはずの保育園に、「行きたくない!」「ママがいい!」と涙を流す朝が突然やってくることも。
どうして登園しぶりが起きるの?
1
「分離不安」のピークが再びやってくる
0~1歳のころの泣きは、まだ信頼していない不安な場所(保育園)に行くことへの恐怖に近い反応でした。
しかし3歳ごろからは「自分」と「他人」の違いを理解し始めると同時に、愛着のある人との“別れ”に不安を感じやすくなります。
親から離れることで「戻ってこなかったらどうしよう」という不安が生まれ、涙や癇癪(かんしゃく)として出てくるのです。
2
環境変化や“緊張”の影響を受けやすい
新年度・新クラス・先生の交代など、大人から見た「ささいな変化」でも、子どもにとっては“世界が変わる”ほどの衝撃。
甘えが強くなったり、朝の身支度を嫌がったりするのは、新たな環境への適応にエネルギーが必要な証です。
3
家での時間が心地よすぎる
親とゆっくり過ごす時間の楽しさや、週末にたっぷり甘える安心感を覚えることで「保育園よりおうちがいい」となることも。
これは「安心できる場」が家庭であるという証拠でもあります。
親としてできるサポート
思考力・記憶力がつくからこその登園しぶり。その背景を知って、声かけや気持ちづくりを工夫していきましょう。
1
朝のルーティンを“安心スイッチ”に
「お気に入りの靴下」「家を出る前のハグ」「園でのお楽しみを話す」など、“変わらない朝”に少しでもトキメキをプラスしましょう。
2
引き渡しは短く、明るく、笑顔で
涙に引っ張られず、「今日は先生と何して遊ぶのかな~♪」と未来視点の声かけを。
後ろ髪を引かれても、振り返らない強さも大切です。
3
帰宅後は“甘え放題ゾーン”をつくる
「頑張ったね~」とギューッと抱きしめる時間を意識的に。
“○○を済ませてから”よりも、まず心の安心タンクを満たすことが先です。
たとえば帰宅直後のお風呂は甘えタイムと決めるのもいいですね!
4
一貫した声かけを夫婦で話し合う
ルールに敏感になる時期だからこそ、「ママはOKだけど、パパはダメ」は混乱のもとに。「行きたくない」理由の聞き取り方や、声かけを夫婦で共有しておくと安心です。
帰宅時のぐずぐず問題
登園しぶりとセットで現れやすいのが「帰宅時のぐずり」や「甘え行動」です。
「園で頑張った分、家で気が抜ける」「外では“いい子”を演じていた分、家では感情が爆発」。
これは「信頼している人の前だからこそ、安心して甘えられている証拠」。
むしろ“安全基地”としての家庭がしっかり機能しているというポジティブな側面もあります。
なぜ帰宅できないの?その背景
「早く迎えに来て!」と言われて保育園に行ったのに、園庭を走り、やっと出たと思ったら「公園いきたーい!」と叫ぶわが子・・・。
これ、いつまで見守るべき?と戸惑うパパ・ママも多いはず。
ただ実はこれ、“親に会えてホッとした”甘えと“遊び足りない気持ち”のダブルパンチで、開放感MAX状態なんです。
そして、3~5歳児にとっての遊びは、心を整える回復タイムでもあるから難しいですよね。
1
日中の緊張→開放のスイッチが入る時間
園での集団行動やルールの中で頑張っていた分、「自由に動きたい!」という欲求が高まるのがちょうど帰宅タイム。
2
ただ親と一緒に“楽しいこと”をしたい
お迎え後の公園は、「ママやパパと遊べる!」という特別感。
「一緒に過ごしたい」という愛着の表れでもあります。
3
園によっては外遊びが少ないことも
室内中心の園生活だった日は特に、身体を動かして発散したくなる子も。
雨の日などは、元気があり余っていることも。
では寄り道タイム、どう付き合う?
1
「今日は行く?行かない?」を朝から共有
事前に「今日は公園行けそうだよ」「今日はスーパーだけ行こうね」と伝えておくと、納得モードに入りやすくなります。
2
「○分だけね」の砂時計ルールやタイマー作戦
具体的な時間(15分など)を“見える化”してあげると、子どもは切り替えやすくなります。「あと3回ね」などのカウント回数も、自分で決めさせて!
3
近所に“通り道平均台”や“5分○○スポット”をつくる
いつも公園で1時間コース・・・ではなく、「この花壇までダッシュ!」「ここでジャンプ5回!」など、帰り道をエンタメに!
4
帰宅後の“楽しみ”をセットにして誘導
「おうちで○○しようか」「ママに今日の話聞いてもらおう」など、“帰る理由”を子ども視点で提示してあげるのがコツ。
「今日は時間がない!」という日は、朝から「ご褒美のおやつが家で待っているよ」などを伝えておく作戦も。
5
疲れている日は潔くスルーもOK!
親が疲れすぎている日は「今日はごめんね、ママ身体が電池切れしそう・・・」と正直に伝えるのもアリ。
納得しづらくても、“親の限界”を見せるのも教育のひとつです。
予期せず子どもに励まされることもあれば、“無理やり連れて帰る”そんな日も。
はた親の朝と夕のマインドセット
登園しぶりは一時的なもの。朝の涙はずっと続くわけではありません。
不安なら、“別れ際の涙”より“しばらく後の表情”を見てみてください。
大抵の場合、5分後には笑って遊んでいます。
とはいえ、子どもの悲しい顔を思い出す日や、怒ってしまったことに反省しながら仕事を始める日もあるでしょう。
そんなときは、反省ポイントと、子どもへのねぎらい行動を5分だけ考えてメモに。
書いたら、もう仕事に集中。
「親の自分」から「働く自分」に切り替える、「スイッチ行動」も大切です。
夕方は予定を詰め込みすぎない曜日もつくり、その日は思い切り遊ぶのもいいですね。
夕食を買って、ベンチで“おしゃべりご飯タイム”に変える手も。
株式会社With Midwife代表取締役。社会医療法人愛仁会 千船病院 助産師。
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