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はらぺこあおむしが子どもの能力を伸ばす!

読み聞かせの最中に親子で「やりとり」をするだけ!思考力・読解力・伝える力が伸びる いつもの絵本が最高の教材に変わる!#01

更新日:

加藤 映子
大阪女学院大学・短期大学学長/大阪女学院大学国際・英語学部教授。Ed.D(教育学博士)。

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「はらぺこあおむし」が子どもの能力を伸ばす!

はらぺこあおむし

〜さまざまなバリエーションの質問ができる〜

はらぺこあおむし

エリック・カール作 もりひさし訳 偕成社

ダイアロジック・リーディングには、絵を見て答えを導き出させる問いや、子どもに考えさせる質問など、さまざまな種類のやりとりがありますが、「はらぺこあおむし」は、そのような幅広い種類の質問をたくさんすることができる絵本です。

たとえば冒頭のたまごが描かれているページで、「たまごはどこ?」、お月さまのページで「これは何?」などと問いかければ、子どもの語彙力を計ることができます。

質問だけでなくコメントすることも大切です。

たとえば、フルーツがたくさん出てくるページには西洋なしが描かれています。

そこで、「このなしって日本のなしとちょっと違うね?」とか、すももを指しながら 「すももって食べたことないね」といったコメントをすることで、のちに1人で本を読むときにも自分で考えながら読み進めたり、ただ文字を追うだけでなくそこで描かれている事柄とかかわる姿勢が育まれます。

では、具体的なやりとりの例を挙げましょう。

大人

これは何?

たまご
大人

そうだね。たまご子どもの答えの反復
白いたまごだねことばの拡張
大人

これは何?

お月さま
大人

そうだね。まるいお月さまだね。ことばの拡張

このように、子どもの答えを反復、拡張すれば、語彙力や表現力を育むことができます。

「思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」

著者名
加藤 映子
出版社
 かんき出版

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