8万人の親を指導した育児のプロが伝える!――「べき・ねば」の呪いを解く

ちょっとずるしたほうが育児も人生もうまくいく!!がんばってもうまくいかない、報われないと思ってしまう育児はもう終わり!子どもも親も居心地のいい生活とは?ずるいマインドセット方法大公開!

しつけ/育児

母親向けマインド講座主宰。実業家。UNITE Inc. CEO。
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「いいママでいなきゃ」と頑張り続けて疲れていませんか?
『ズルい親ほど子は育つ!』は、家事や育児の“やらなきゃ”から解放されたい親たちに、新しいマインドセットを提案します。“ズルい”ほど笑顔が増える、その理由をぜひ本書で確かめてください。
咲良ともこ先生の著書『ズルい親ほど子は育つ!』から一部転載・編集してお届けいたします。

※コラムは出版社様の許可をいただき掲載しております。

「べき・ねば」の呪いを解く

どうすれば怒らないママになれるのか。

もう少し深く掘り下げて考えていきましょう。

実は多くの場合、お母さんが怒るのは「自分が疲れている」「自分の時間がない」「自分がしたいことができない」からなのです。

「子どもが悪いことをしたから」「将来、大人になったときに困るから」「人に迷惑をかけてはいけないから」という動機ももちろんあります。

だけど、怒る必要はまったくないことです。

でも心の奥底をのぞいてみると、「自分自身の不快さを少しでも解消したくて、かわりに子どもに怒りを向けている」。

そんな部分もあるのです。

実際、私の知人にいつも楽しそうに子育てしているママがいました。

彼女の家に遊びに行くと、リビングはおもちゃだらけ、台所には朝食の食器がそのまま。

でも彼女は全然気にしていない様子。

「片付けなくていいの?」と聞くと、「今は子どもと遊ぶ時間だし、片付けは後でテキトーにすればいいの」と笑顔で答えました。

つまり彼女は「完璧なお母さん」より「楽しいお母さん」を選んでいました。

だから子どもが散らかしても怒らず、一緒に遊ぶことを楽しんでいたのです。

「べき・ねば」を手放すと怒らずにすむ

反対に昔の私は、いつも家をピカピカに保とうとしていました。

子どもがちょっとでも散らかすとイライラ。

「また散らかして。何度言ったらわかるの!」と怒ってばかり。

実は私が「整理整頓された家」に執着しているのは子どものためではなく、ママ友や子どもの友達が遊びにきたときに、「人が来たときに部屋はキレイであるべき」「ママは家事をきちんとこなすべき」からだったのです。

つまり、「こうあるべき」「こうあらねば」という“自分の勝手な基準”に合わないと怒りたくなるわけです。

私はこれを「べき・ねば」と名付け、お母さんたちに警戒を呼びかけています。

私の講座生に、「子どもの宿題をめぐって毎日バトルになる」とお悩みのお母さんがいました。

彼女は「宿題は夕食前にやるもの」と信じていたため、子どもが言い訳をして渋ると大声で怒っていたそうです。

でもある日、「そもそも宿題を夕食前にやる必要ある?」と考えたところ、「夕食後でも寝る前でも、子どものやりたいタイミングを待てばいい」と気づいたのです。

そこで「宿題は、いつやってもいいよ」と伝えるようにしたところ、子どもの口答えが激減しました。

子どもが宿題をやりたいタイミングには、「寝る前」や「ごはんのあと」など、いろんなパターンがあります。

自分の正解になんか、あてはめなくてよいのです。

このように「べき・ねば」を手放して、今まで「やらなければ」と思っていたことをやめても大丈夫だとわかると、「今までの正解だけが正解でなくてもいい」と捉えられるようになります。

そして「べき・ねば」でやっていた家事や育児をやめて自分がラクになると、子どもに優しく接することができるようになります。

たとえば「明日はお弁当の日だ」と考えてしまう平日の午後は気持ちが沈んだり張るものですが、お弁当作りから解放される週末は、少しホッとできますよね。

すると子どもにイライラすることもなく、おだやかに接することができることはありませんか?

自分が正解と信じている生活を子どもに送らせるのではなく、自分が楽しく生きているお母さんでいればいいのです。

そして「子どもが何をしても怒りを抑えられる理想のお母さん」ではなく「自分自身がラクに楽しく生きているお母さん」を目指すのが正解なのです。

PROFILE

母親向けマインド講座主宰。実業家。UNITE Inc. CEO。

咲良 ともこ

P&Gで研究開発・生産技術を担当。結婚を機に退社後、専業主婦に。趣味のパン作りをきっかけに、パン教室を7年間運営。さらに卸販売2年、通販1年半を経て、2023年に法人化。2025年現在は、既存の2社に加えマレーシア法人を設立し、計3社を経営中。10年間にわたる自己否定と葛藤の末、「叱らない・怒らない育児」へと考え方を転換。その実体験を基に、「できない自分を責めがちなママ」に寄り添う独自のメソッドを確立し、「叱らない育児」を通じて母子の幸せを支援する、育児ナレッジメンターとして精力的に活動している。
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