「伝説の育児講師」が伝える!――子どもがウソをついたとき
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しつけ/育児
子どもがウソをついたとき
「逃げ道を持っていてもいいんだよ」
子どもがウソをつくときも、大人がウソをつくときも、そこには「不安」があります。
不安な未来から逃げようとウソをつくのです。
不安な未来というのは、「こうなったらイヤだな」という望まない未来。
それを、回避する方法として「ウソ」をつきます。
子どものウソに気づいたときは、子どもがそのとき抱えている「不安」に目を向けると、一概に「ウソはダメ」と否定することがなくなります。
誠実に人と関わることは、人間関係を育む上で大事なことですが、「ウソはダメ」と否定するばかりでは、またウソを重ねることがあります。
話し方や聞き方によってつくられる「その場の雰囲気」から、「この人には、本当のことを話しても大丈夫」と安心できたとき本当のことを話します。
「ウソをついたら絶対にダメ」という厳しい目より、「あなたの味方だよ」という温かいまなざしが、やがてウソをつかなくてもすむ環境をつくります。
子どもがウソをつくことに、許せない気持ちが残っているときには、「逃げ道を持ってもいいよ」とあなた自身を許してあげてください。
「心の逃げ道」を持ってもいいんです。
正義感が強く正直者であることは素晴らしいことだけど、同時に裁判官のようにすべてをジャッジしてしまいがち。
「良い・悪い」「正解・不正解」と2つだけの視点では、そこから続く道(未来)も、良い・悪いなど「どちらかの道(未来)」しか想像できません。
「ウソをつくなんてダメ。このままではダメな大人になってしまう」
「本当のことを隠すなんて、間違ってる。このままでは道を間違えてしまうのではないか」
「この子は正直者で良い子だから、良い人生を生きられる」というように。
その考えは、「間違い」ではありませんが、2つの視点だけでは、心が窮屈になってしまいそうです
心の逃げ道とは、3つ目の視点を持つこと。
さらに4つ、5つと視点の数を増やすことができたら、視野はぐんと広がります。
視野の広さは、そのまま心の広さにもつながります。
大人は子どものウソに気づかないこともありますが、子どもは大人のウソにすぐに気づきます。
言葉以外のものを感じ取るからです。
ついてはいけないウソは、自分に対してつくウソ、人を傷つけるためのウソです。
自分の思いをなかったことにしたり、自分の感情をごまかしたり......。
大人は自分に対して平気でウソを重ねていることがあります。
子どものウソに敏感に反応するときほど、自分のウソには鈍感。
正直者であろうとするよりも、自分に素直でいましょう。目指すのは「正しい私」より「私らしい私」。
(株)mother ship代表。ピースフルコミュニケーション協会こども未来コーチング協会主宰(ベビーライフコミュニケーター・子育てコミュニケーター)。
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