「伝説の育児講師」が伝える!――お友だちと仲良くなれなかったとき
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しつけ/育児
お友だちと仲良くなれなかったとき
「みんなと仲良くしようとしなくてもいいのよ」
お友だちと仲良くしてほしい。多くのお母さんが願うことの一つではないでしょうか。
母となり、人は一人では生きていけないことを知った今。
人と支え合い、助け合うことで救われること。
楽しさや喜びは分かち合うことで何倍にも増幅すること。
悲しみや苦しみは寄り添い合うことで痛みが和らぐこと。
そんな体験が「友だちの大切さ」「人との繋がりの温かさ」をあなたに教えてくれたのではないでしょうか。
反対に、全てを一人で抱えているときの孤独感や、冷たく感じる人との関係からも、それを教わったことがあるかもしれません。
だからといって、「友だちはいるべき」ということはありません。
それさえも、生きる上での選択肢として一人ひとりに与えられたもの。
それに、「友だち」というのは、つくろうと思ってつくるものでも、なろうと思ってなるものでもないですよね。
「偶然」がもたらすような出会いや、「必然」が運んでくるような出会いによるもの。
同じ園に通うことも、同じ教室で机を並べることも、子ども自身が選べるものではありません。
たまたま乗る電車の同じ車両の人たちも、たまたま同じお店に居合わせる人たちも自分では選んでいません。
自分が主人公の人生に登場するキャストを、例え親であっても、自分では選んでいないのです。
でも、その自分では選べないことの中に、心から喜びが湧くような出会いがある。
そんな出会いが、いくつになっても訪れるのが人生の面白さかもしれません。
娘が小学生の頃、「休み時間に何したの?」と聞く度、「図書室に行って本を読んだよ」と答えることがありました。
毎日まいにち、図書室に行っていた娘は、ある日「本を読むのはダメだ」と先生に言われたのだそう。
先生としては、娘を思っての言葉で、「友だちと交流して仲良くできるように」と考えてくださったのでしょう。
「じゃあ今日は、何したの?」と聞くと、娘は「本を読むのはダメって言われたから、どんな本があるのか表紙を見てた!タイトルを読んでた!」と言うではありませんか。
小学生へおすすめ本!
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先生の期待に応えることはできなかった娘ですが、私は「さすがだ!」と思いました。
「今、どう過ごしたいか」「今、誰と過ごしたいのか」「1人でいたいのか」、それらは本人が決められること。
本が好きだということもありますが、娘には「休み時間には教室を出て別の場所にいたい」という理由もあったのでしょう。
それを選べる娘が、なんだか私は誇らしかったのです。
1日の大半を学校という「決められた場所」で過ごす子どもたちにも、「自分がいたい場所」「自分らしくいられる場所」を選ぶ権利があるのだと娘の姿から、学びました。
「1人で過ごす」ことを選択していた娘は、義務教育から卒業し、自分のやりたいことで選んだ高校で、心置きなく過ごせる友だちや信頼できる先生と出会い、日々の中にそれまでにはなかった楽しみを見つけたようです。
出会いのタイミングが今じゃなくても、自分らしさを大事にしていたら、いつか「自分の波長と合う人」と出会うことができます。
今、その場所に、自分と気の合う人がいないだけで、自分に何か間違いがあるわけではありません。
そもそも、まだ成長途中の子どもたちです。
誰もが人間関係を育む上で、失敗も後悔もあります。
だからと言って、みんなに合わせようと、自分らしさに蓋をしてまで繋がり合おうとする必要はないと思うのです。
自分らしくいられるままで、大好きな人と出会うことのできる場所がきっとあるから。
友だちを探すことよりも、自分にとって居心地の良さを感じる場所(環境)を目指して歩んでいくことの方がきっと大事。
生きる道は、そうやって作られていくはず。
みんな(全員)と仲良くしようとしなくていい。
みんなと同じようにできない自分を責めなくてもいい。
自分らしくいられる人と出会えたとき、「この人だったんだ」と心から喜び合える関係がそこには待っているから。
あなたは、あなたのままでいてください。
(株)mother ship代表。ピースフルコミュニケーション協会こども未来コーチング協会主宰(ベビーライフコミュニケーター・子育てコミュニケーター)。
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