片づけマンに大変身!“発達障害の家庭での支援”
子どもたちが笑顔でのびのび成長し、将来の自立にむけて「1人でできる力」をぐんぐん伸ばせる!
発達/発育
この場合も最初は、「いっしょにお片づけしようね」と声をかけます。
そしてほかのことが気になる前に、「片づけ競争だ!ヨーイどん、1番は誰かな?」と言うと、子どもは負けたくないので、せっせと片づけに集中します。
できたら、「1番だ!すごい!」と褒めると、次回も「片づけマン」に変身します!
片づけ競争というゲームに誘い込むことで、ほかのことに気をそらさない子どもに成長します。
誰でも片づけは嫌いです。
小さい頃はとくにそうです。
でも、片づけをすると何かいいことがあるとなると、子どもにとっても話は別です。
そこで、最初に「片づけが終わったら、おやつを食べよう」とか、「片づけが終わったら、公園に行くよ」など、子どもが好きなことを予告しておくと、やる気スイッチが入ります。
できたら「早い!えらい!さすが、〇〇ちゃん!大好きなおやつを食べようね」と褒めてあげると、次回も片づけマンに変身します。
子どもの場合、とくに何かに夢中になっていると、自分に言われていると気がつかない場合が多いのです。
そんなときは、子どもの目をしっかり見て(キミに言ってるんだよ、とわからせるため)「おもちゃを片づけようね」と声をかけます。
笑顔で「片づけの時間だよ~」とやさしく言ってあげると、ぼんやりしていた子どもにも伝わります。
1人で少しずつ片づけられるようになるまで、いっしょに片づけを手伝います。
やる気スイッチを入れる「魔法の言葉」を紹介しましたが、逆に、次の言葉は絶対に言ってはいけない「タブーの言葉」「禁句」です。
✕「次からは、もっと早く片づけなさいよ」
✕「今度は、言われなくても片づけるのよ、できてあたり前なんだから」
✕「なんだ!やればできるじゃない、いつもちゃんとやってよね!」
✕「いつもこうだといいんだけど・・。しっかり片づけてね」
こんなふうにイヤミを言われると、せっかくがんばって片づけたのに、「もう、片づけなんかするもんか」と思ってしまいます。
子どもが片づけをしたときには「タブーの言葉」ではなく、
「〇〇ちゃん、片づけができて、すっご~い、えらいね!」
などのやる気スイッチを入れる「魔法の言葉」を使うようにしてください。
特別支援学級教員
その際、学級の中に自閉スペクトラム症、場面緘黙症など、さまざまな発達障害の児童がいたことがきっかけで特別支援を要する児童の教育に関心を持ち、その後、特別支援学校教諭の免許を取得し、特別支援学級を25年以上にわたって担当する。
一貫して、障害をもつ児童、あるいはグレーゾーンの児童の教育、普通学級の児童とのかかわり(交流級)、学級の運営方法、教育のしかた、就職して1人で生きていくための学習・生活支援方法など、実践活動に尽くしてきた。現在は、これまでの長い経験を通して培った知見をもとに、発達障害の子どもをもつ親、あるいは障害のある子どもを指導する後輩教員、支援員に対して、さまざまなアドバイスを行っている。
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