プレゼンアドバイザーが教える!「話す力 」を育てるチャレンジ
自分の思いを言語化できるようになる、「話す力」を伸ばすヒント プレゼンアドバイザーが教える勉強で身につかない「イイタイコト」を伝える力の育て方 家庭で出来る「話す力」を育てるメソッドを紹介!
しつけ/育児
人の輪を広げる自己紹介
入学やクラス替え、就職などの節目には多くの人との出会いがあります。
初めて会う人たちと、距離を縮めていく上では、相手のことを理解するのと同時に、自分がどんな人間かを知ってもらうことが欠かかせません。
そこで、「はじめまして」のあいさつの次に交わす「自己紹介」が、良いきっかけになるのです。
「自己紹介を」と言われても、自分の名前以外、何を言えばよいのかわからない。
場の空気を気にして何の変哲もないつまらない内容で終わってしまった、というご経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
自己紹介が苦手だとおっしゃる方は、話す内容が思い浮かばないか、もしくは自分自身のことを話すことに気がひけるというケースが多いようです。
自己紹介を聞く側の視点で見てみると、皆が同じような自己紹介だと、誰がどんな内容だったか覚えていないというご経験もあるのではないでしょうか。
自己紹介を終えた後に、聞いていた人が、「さっきの自己紹介で話していたことなんだけれど」などと言って声をかけてくれるとうれしい気持ちになるものです。
また、人の自己紹介を聞きながら、「この人からもっと話を聞いてみたいな」とか「仲良くなりたいな」と感じる人が見つかり、そこからおしゃべりが弾んだら、楽しくなります。
では、どのような自己紹介が、聞く人の関心を引きつけるのでしょうか。
私は、話し手の「これが好き」が伝わってくることが最初のステップだと思います。
「私はこんなことにハマっている」「僕はこんなものを集めている」「今、こんなことに挑戦している」など、その人の「好き」があふれる自己紹介には、聞き手も自然と引き込まれていきます。
また、さらに一歩踏み込んで、自分に関心を持ってもらうならば、自己紹介の最後で、「よかったら一緒に〇〇をしませんか?」と呼びかけるのもおすすめです。
その人の「好き」をきっかけに、人との輪がつくれそうな気がすると、自然と声をかけやすくなります。
ここからは、もう少し具体的な内容で考えてみましょう。いくつかの自己紹介の例を挙げてみます。
これだけでも、「もっとくわしく聞きたい!」「仲良くなりたい」と思えるポイントはあります。ですが、さらに次の自己紹介はいかがでしょう。
自分の「好き」や「興味があること」が、より相手に伝わってきますし、聞く人が「話しかけてみようかな」と思えるヒントも満載です。
等身大の「自分」を見せ、その人となりや人間味が感じられることがポイントです。その上で、さらに「皆さんとこんな話ができたらいいと思っている」ことが示されると、聞く人との接点が生まれ、話しかけやすく、相手との距離を縮められるようになるのです。
「好き」+「聞き手との接点を生む」自己紹介ができると、そこから会話が広がり、友達ができる可能性がぐんと広がります。
自己紹介は、簡単でありながらも、自分の「好き」を相手に伝えることで、その後の人間関係を作るきっかけになるもの。
そのようにとらえて、ぜひ、人との輪を広げていく自己紹介を意識してみてください。
プレゼンアドバイザー、一般社団法人アルバ・エデュ代表理事、TOPPANホールディングス株式会社社外取締役、フューチャー株式会社社外取締役、NRS株式会社社外取締役。
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