小学1年生の息子に友達がいない…?「いつも一人かも」と心配なママへ、元小学校教員が伝えたいこと
「小1の息子に仲良しの友達がいない」「休み時間、一人でいるみたい…」と心配なママへ。 小学1年生は、まだ友達関係をつくっている途中です。元小学校教員で2児の母のライターが、 小1男子の友達事情や友達ができないように見える理由、親ができるちょっとしたサポートをお伝えします。
人間関係
小学1年生の息子に友達がいない…?「いつも一人かも」と心配なママへ、元小学校教員が伝えたいこと
入学してしばらく経つのに、「今日は誰と遊んだの?」と聞いても、いつも同じ答えが返ってこない。名前がころころ変わったり、「別に、一人で」と言われたり。
そんな日が続くと、「あれ、もしかしてまだ仲良しの子がいないのかな?」と、だんだん気になってきますよね。つい「お友達できた?」と聞きたくなるけれど、何度も聞いたらプレッシャーになりそうだし、ぐっと飲み込む。
参観日で我が子だけがぽつんと一人でいる姿を見たり、ママ友から「うちはもう仲良しの子がいて」と聞いたりすると、「やっぱり大丈夫かな」と、さらに心配になってしまうこともあると思います。
この記事では、小学校教員として子どもたちを見てきた経験と、今まさに子育てをしている母親としての目線から、小1の友達関係がまだ安定しない理由と、親ができるちょっとしたサポートについてお伝えします。
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小1男の子の友達事情。「まだ誰とも仲良くなれていない」は普通のこと
まずは、この時期特有の「友達」という概念そのものについて整理してみましょう。
小学校は幼稚園・保育園と「人間関係のつくり方」が違う
幼稚園や保育園は、毎日同じ少人数のメンバーで過ごし、先生がさりげなく遊びや関わりのきっかけを作ってくれることも多かったと思います。
「一緒に遊んでみようか」と先生が声をかけてくれたり、同じ遊びをしているうちに自然と仲良くなったり。子ども自身が「友達を作ろう」と意識しなくても、誰かと関わるきっかけがたくさんありました。
ところが、小学校に入ると環境がガラッと変わります。
クラスの人数がぐっと増え、授業は時間割に沿ってどんどん進んでいきます。休み時間も、先生がつきっきりで関わり合いを作ってくれるわけではありません。
そのぶん、「誰と遊ぼう」「一緒に遊びたいけど、なんて声をかけよう」と、自分で相手を見つけたり、声をかけたりする場面も少しずつ増えていきます。
新しい環境に慣れるだけでも精いっぱいな時期です。友達関係まで落ち着くのに時間がかかるのは、決して不思議なことではありません。
実際、教員時代に見てきた子どもたちも、4月のうちはまだみんな手探り。学校生活に慣れてくるにつれて、少しずつ 「あの子と気が合うかも」という空気が生まれ始めることがほとんどでした。4月のうちは、みんな手探りの状態なんです。これは1年生に限った話ではありません。クラス替えをしたばかりなら、学年が上がっても最初は似たようなものです。
考えてみれば、大人だって、新しい職場やコミュニティに入ってすぐに「この人とは気が合う!」という相手が見つかるとは限りませんよね
子どもたちも同じです。
たくさんのクラスメイトと毎日を過ごしながら、「この子といると楽しいな」「この子はこんなことが好きなんだ」と、少しずつお互いのことを知っていく。
友達関係も、そんな毎日の積み重ねの中でゆっくりできていくものなのだと思います。
小1男子はまだ「友達って誰?」があいまい
そもそも、小1の子どもたちは、まだ「友達ってこういうもの」という感覚がはっきりしていません。 今日一緒に折り紙をした子が今日の「友達」で、明日はまったく別の子とドッジボールをしている。そんな毎日でも、何もおかしくないんです。
大人が「友達」と聞いて思い浮かべるのは、「いつも一緒に遊んでいる子」「休みの日にも会う仲良しの子」かもしれません。でも、小1の子どもたちは、必ずしもそんなふうに考えているわけではありません。
だから、「今日は誰と遊んだの?」と聞くたびに違う名前が出てきたり、特定の子の名前が出てこなかったりしても、それだけで「友達がいない」と心配しなくても大丈夫です。
給食当番が一緒だった子、たまたま隣の席になった子、鬼ごっこで一緒に逃げた子。本人は「友達」と呼んでいなくても、学校ではいろいろな子との小さな関わりが生まれています。
「誰が友達?」と聞かれて、「うーん、みんな」と答える子だっているでしょう。
親が思い描くような「仲良しの友達」がまだ見えていなくても、子どもは子どもなりに、少しずつ人とのつながりを作っている途中なのです。
「わかってるのと、平気でいられるのは別」
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小1男の子が友達を作れない「よくある理由」
「うちの子、家ではあんなに元気なのに、学校では輪に入れずにいるのかな…」と、ふとした瞬間に胸がざわつくことはありませんか。
実は、理由は一つではありません。いくつかのタイプがあることを知っておくと、少し見方が変わってきます。
自分から声をかけるのが苦手
「一緒に遊ぼう」という一言は、大人たちが想像する以上に、子どもにとっては大きな勇気がいることなのかもしれません。休み時間に楽しそうに遊んでいる子たちを眺めながら、「入りたいな」と思っていても、声をかけるタイミングがつかめない。そのままチャイムが鳴ってしまう、なんてこともあります。
教員時代、そんな子どもたちの姿を何度も見てきました。決して「関わりたくない」わけではなく、ただ「きっかけがつかめない」だけという子もいるんです。
例えば、ある男の子は「入れて」と言えずに、少し離れた場所で一人遊びを真似していました。一見すると「一人で遊んでいる」ように見えますが、それもその子なりの関わり方だったのかもしれません。 しばらくすると、その様子に気づいた子から「一緒にやる?」と声をかけられ、そこから一緒に遊ぶようになりました。
もし本人が「一緒に遊びたいけど声をかけられない」と困っているようなら、家で「『入れて』って言う練習、少ししてみる?」と声をかけてみるのも一つです。
お風呂の中など、リラックスしているときに遊び感覚でやってみるくらいで十分。真剣な「特訓」ではなく、遊びの延長で少しだけ練習しておく。それだけでも、いざというときに「言ってみようかな」と思えるきっかけになるかもしれません。
一人で過ごすのが好きな子もいる
一方で、単純に一人の時間が好き、というタイプの子もいます。
休み時間に絵を描いたり、虫を眺めたり、図鑑をじっくり読んだり。誰かと一緒に遊ぶより、自分の好きなことに夢中になっている時間が心地いい子もいるんです。
親からすると、我が子が一人でいる姿を見ると、どうしても「寂しくないのかな」「友達と遊びたくないのかな」と心配になりますよね。でも、本人は案外、一人でいることを気にしていないこともあります。
「今日楽しかった?」と聞いて、「うん、楽しかったよ」と返ってくるなら、まずはその言葉をそのまま受け取ってみてもいいのかもしれません。
無理に集団に混ぜようとすると、かえって本人のペースを崩してしまうこともあります。
好きなことに没頭できるのも、その子らしさの一つです。 むしろ、自分の興味を大切にできる力として、長い目で見れば強みになることも多いのです。学年が上がって、同じものが好きな子と出会ったときに、「それ、僕も好き!」と自然に関係が広がっていくことだってあります。
今は「一人でいること」だけを見るのではなく、その子が学校でどんな時間を過ごしているのかを見てあげたいですね。
まずはクラスの様子を「見ている」子もいる
もう一つ、すぐに輪に入るのではなく、まずは周りの様子をじっくり見ている子もいます。「誰と誰がよく遊んでいるんだろう」「みんなは何をして遊んでいるんだろう」。 そんなふうに、クラスの雰囲気を少しずつ知ってから動きたい子もいるんです。
友達と関わりたくないわけではありません。ただ、新しい場所や人に慣れるまでに、少し時間が必要なだけ。
教員時代にも、最初のうちは周りの様子を見ていることが多かった子が、学校生活に慣れてくると、自然と誰かと一緒に遊ぶようになる姿を見てきました。
だから、「早くお友達の輪に入らなきゃ」と焦らせる必要はありません。
家ではいつも通りよく話している、学校の話もしてくれる、楽しそうに過ごしている。そんな様子があるなら、今はその子なりのペースで新しい環境に慣れている途中なのかもしれません。
大人だって、新しい場所ですぐに自分から話しかけられる人もいれば、まずは周りの雰囲気を見てから少しずつ話し始める人もいますよね。
子どもにも、その子なりの「慣れるまでの時間」があるのだと思います。
「うちの子、周りから浮いてるかも…」と気になったら
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焦る前に知っておきたい。親が今できる小さなサポート
とはいえ、「じゃあ何もしなくていいの?」と思いますよね。
無理に友達を作らせる必要はありませんが、毎日のちょっとした声かけや関わり方で、子どもの背中をそっと押してあげることはできます。
「友達できた?」より「今日何して遊んだ?」
親としては、やっぱり「お友達できた?」と聞きたくなりますよね。
でも、まだ特定の仲良しがいない子にとっては、「友達できた?」と何度も聞かれることが、プレッシャーになってしまうこともあります。答えが「まだ」だった場合、まるで宿題ができていないような気持ちにさせてしまうことがあります。
そこで、私が我が子に聞くときに意識しているのが、「今日は休み時間、何してたの?」という聞き方です。
これなら、友達と遊んでいても、一人で過ごしていても答えられます。
「一人でブロックしてた」「〇〇くんと鬼ごっこした」「図書室に行ったよ」。
そんな何気ない話から、学校でどんなふうに過ごしているのかが少しずつ見えてくることがあります。
面白いのは、「誰とも遊んでない」と本人が答えていても、連絡帳やノートの隅に誰かの名前が書かれていたり、話を聞いていると「〇〇くんとこんな話をした」「給食のときに隣の子と笑った」なんて話が出てくることがあること。
本人の中では「友達と遊んだ」という感覚がなくても、実はいろいろなところで誰かとの関わりが生まれているんですよね。
私自身、我が子にはこの聞き方に変えてから、学校での話をしてくれることが増えたように感じています。
ほかにも、「今日一番楽しかったことは?」「教室で何か面白いことあった?」など、「友達」ではなく、その日の出来事を聞いてみる。そうすると、親が知りたかった学校での様子が、思いがけないところから見えてくるかもしれません。
学校以外で関われるきっかけを作ってみる
学校の中ではなかなかきっかけがつかめなくても、放課後や休日など、いつもと違う場所で一緒に過ごしたことをきっかけに、距離が縮まることもあります。 近所の公園で一緒に遊んでみたり、親同士のつながりがあれば「今度一緒に遊ばない?」と声をかけてみたり。
もちろん、親が頑張って「友達を作ってあげなきゃ」と焦る必要はありません。
「たまたま一緒に遊んでみたら楽しかった」。そんな小さなきっかけを、できる範囲で作ってあげるくらいで十分です。
近所や習い事など、学校とは別の場所で気の合う子に出会うこともあります。「クラスに仲良しがいない」というだけで、その子の人間関係すべてを心配しなくても大丈夫です。
一方で、友達がいる・いない以上に気にかけておきたいのが、本人の様子です。
「学校に行きたくない」と言うようになった、朝になると体調不良を訴える、以前より表情が暗くなったなど、つらそうな様子が続いている場合は、一度担任の先生に学校での様子を聞いてみてもいいでしょう。
「友達がいない」こと自体ではなく、本人が学校で困っていないか、つらい思いをしていないか。
そこは見過ごさずに、そっと気にかけておきたいですね。
先輩ママたちの「うちもそうだったよ」の声
同じ悩みを経験した先輩ママたちの声にも、耳を傾けてみましょう。
てつなぎ掲示板から届いたリアルな体験談
てつなぎ掲示板にも、子どもの友達関係に戸惑うママ・パパの声が寄せられています。
あるママからは、息子さんと幼稚園の頃から仲良くしている男の子について、こんな投稿がありました。
小学校に上がってから、遊ぶ約束をしても、出かける直前になって「やっぱり遊べない」と断られることが何度も続いたそう。
息子さんにどう声をかけたらいいのか。どこまで親が口を出していいのか。子どもの友達関係だからこそ、親も迷ってしまいますよね。
子どもの友達関係、親はどこまで口を出していい?
▶ 遊ぶ約束を毎回断られる息子を見守るママの声
小学生になると、親には見えないところで子ども同士の関係が少しずつ広がっていきます。
仲良しだと思っていた子との関係が変わったり、昨日まで遊んでいた子とは別の子と遊ぶようになったり。
そんな姿を見ると、親はつい「大丈夫かな」と心配になりますが、友達関係もずっと同じではありません。
子ども自身がいろいろな人と関わりながら、自分にとって心地いい距離感や関係を少しずつ見つけていくものなのかもしれません。
今の友達関係がずっと続くわけではない
小学1年生の今、仲良しの友達がいないように見えても、その状態がずっと続くとは限りません。
席替えやクラス替えがあったり、係活動で一緒になったり、たまたま同じ遊びに夢中になったり。学校生活の中には、新しい子と関わるきっかけがたくさんあります。
昨日まではほとんど話したことがなかったのに、「同じゲームが好きだった」「休み時間に一緒に遊んだ」なんて小さなきっかけから、急に仲良くなることだってあります。
子ども自身も、いろいろな子と関わりながら、「この子といると楽しいな」「こういう友達っていいな」と少しずつ自分なりの人間関係を作っていきます。
今、目の前の我が子が「まだ誰とも仲良くなれていない」ように見えても、それは今この瞬間の姿です。
「早く友達を作らなきゃ」と焦らず、その子なりのペースで人との関係を広げていく姿を見守っていきたいですね。
子育てをしていると、友達関係や学校生活など、「これってうちだけ?」と気になることが次々と出てきます。
てつなぎLINEでは、そんなときに少しヒントになるコラムや、ほかの家庭のリアルな声をお届けしています。
フリーランスWebライター/ワンオペ育児中の2児の母
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