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英才教育なしで、超優秀な子どもを育てる「背中を押してあげる方法」

英語が話せないのに 15歳でアメリカ留学 全米優秀生徒賞!2年連続受賞!UCLA特待生に!家庭でできる最高の子育て#02

更新日:

高松 ますみ
株式会社スパークリングキッズ代表取締役。

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「背中を押してあげる方法」子どものポテンシャルを伸ばす

子どもの「やってみたい」に継続と結果を求めない

子どもが何かに興味を持ち、自分も習い事をやりたいと言いはじめた。

そんな絶好のタイミングでこんな言葉をかけたことはありませんか?

「本当にやる気があるの?」

「動機が不純じゃないの?」

「その日、お友だちと遊べなくなっちゃうんだよ」

「続けられるの?一度はじめたら、すぐに辞めるのはダメだよ」

通わせる側の親としては、「これくらい確認しとかなきゃ」と思う気持ちはわかりますが、子どもからするとこれらの言葉は、「確認という名の脅し」でしかありません。

これらのネガティブな言葉を浴びせると、「チャレンジ慣れ」どころか、やる気の芽を摘みとることになってしまいます。

逆に、習い事を「辞めたい」と言い出したときも同じです。

「自分でやりたいって言い出したんだよね?」

「あなたは飽きっぽいから、いつも途中で投げ出すよね」

「これまで、いくらお金をかけてきたと思ってんの?」

「こっちもいろいろ犠牲を払ってつき合ってきたんだよ」

などと、親都合の怒りを子どもにぶつけて責めてしまうのはNGです。

これをやってしまうと、今後何か新しいことに挑戦したいという気持ちが湧いたとしても、責められた経験が「恐怖の記憶」として植えつけられることになるので、チャレンジ精神の芽生えにブレーキがかかってしまうからです。

このように、親からのプレッシャーや不安があると、内面から湧き出るチャレンジ精神が徐々に削がれていきます。

「何かやりたい?」と聞いたときに「わかんない」とか「別に」と答えることが多いようなら、過去の発言を見直す必要があるかもしれません。

軽い気持ちで子どもの背中を押してあげる

子どものチャレンジ精神を伸ばすためには、何があっても味方でいてくれる家族がいるという信頼関係と安心感が必要です。

私はつねに、よほどの理由がなければ、子どものやりたい気持ちをポジティブに傾聴してから、「とりあえずチャレンジしてごらん」とだけ伝えていました。

続かなくても、うまくできなくてもOK。

こうやって、継続や結果などを求めず、 軽い気持ちでトライさせてあげれば、挑戦へのハードルが下がり、徐々に「チャレンジ慣れ」していきます。

慎重派の子どもには、アクシデントに対する保険をかけてあげる

特に、慎重派のお子さんはリスク察知能力がとても高いので、新しいことにチャレンジさせる際には、保険をかけてあげる必要があります。

たとえば、習い事の見学に連れて行った際、ずっとお母さんから離れずに見ているとしたら、「この子は、リスクを感じる能力が高い」と考えていいでしょう。

その場合、仮に最後までお母さんから離れられずに何もできなかったとしても、「見学のためにここにきただけで素晴らしい」とポジティブに捉え、それを褒めてあげることが大切です。

登山道の入口まできて、子どもが急に「帰りたい」と言い出したら、「せっかくここまできたのに!」と、怒りの感情がこみ上げてくると思います。

しかし、そこをグッとこらえて、「入口まできただけでも立派な経験」と認め、褒めてあげるのです。

緊急事態への対処法を、あらかじめ教えておく

また、慎重な子どもは、先を見通す力に長けているため、「もし○○しちゃったらどうしよう」と、アクシデントが起こることを想像して、不安が募ってしまうことがよくあります。

大人になれば、それまでの経験や知識からその場で対処できますが、経験値の低い子どもには、リスクを察知できたとしても、どう対応すればいいかまではわからないので、その不安からはじめの一歩を踏み出せない場合が多いのです。

逆に言えば、それさえ回避してあげれば一歩踏み出せるようになる可能性が高まるわけです。

そこでおすすめなのが、アクシデントへの対処法を紙に書き出して、あらかじめ教えてあげることです。

これを繰り返すと、少しずつ安心するようになるでしょう。 

具体的には次ページのようなものです。

① 転んだら、手を上げて「助けて~」と言う

②お腹が痛くなったら「トイレに行きたいです」と言う

③喉が渇いたら、先生のところに行って「水飲んでいいですか」と聞き、部屋のうしろに置いてある水筒の水を飲む

④終わったときにママ(パパ)がいなかったら、先生に電話するようにお願いする (電話番号:090-○○○○-xxxx)

このような非常事態マニュアルを先生に相談して作っておき、子どもに渡しておくと、安心しながらチャレンジできるようになります。

もちろんわが家でも、子どもたちが新しいチャレンジをするときは、このような対策を練ってから送り出していました。

何かあったときの対処法がわかっているだけで、チャレンジが怖くなくなりますし、同時に先を見通す力もつけてあげることができますよね。

PROFILE

株式会社スパークリングキッズ代表取締役。

高松ますみ

◎――株式会社スパークリングキッズ代表取締役。元夫の赴任先、米国・バージニア州で出産と子育てを経験。アメリカのハイクラス家庭が実践する「子どもを尊重する子育て」に感銘を受け、その考え方を学び体系化する。帰国後は協調性や自制心が重視される日本社会でも通じるよう、アメリカ式の子育てをアレンジした独自の子育てを実践。その結果、英才教育をいっさい施すことなく、長女は単身でアメリカの高校に留学し、2年連続で「全米優秀生徒賞」を受賞。その後全米No.1の公立大学「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)」に特待生として進学。長男は早稲田大学入学後、交換留学生としてUCLAで学ぶかたわら、バックパッカーとして世界中を旅した。
◎――自身は、長男6歳、長女2歳のときに離婚を経験。以来20年間シングルマザーとして、英会話教室経営や元F1ドライバー片山右京氏主催のチャレンジスクールのマネージャーなどの仕事をしながら女手ひとつで2人の子育てを行ってきた。
◎――一方で、仕事を通じて多くの親子と関わりができ、自身の子育て法をもとにしたアドバイスを行うようになる。それが評判となったことがきっかけで、潜在的な生きる力を体系的にはぐくむ子育て法、「マミーメソッド」®️を確立。2020年にそのノウハウをより多くの人に役立ててもらおうと、株式会社スパークリングキッズを設立。SNSと口コミだけで評判が広がり、国内外から多数の受講者が殺到。これまで延べ1万人以上の親子の悩みを解決してきた。

「高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法」

著者名
高松 ますみ
出版社
 かんき出版

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