大勢のママたちの問題を解決!――ぼっちママは自分の気持ちに気づくのが苦手
子育て特有の“孤独感”で悩んでいるぼっちママたちのために、実際に私自身も体験し、これまで大勢のママたちの問題を解決してきた方法をお伝えします。子育て中ならではの“孤独感″を知る。
人間関係
ぼっちママは自分の気持ちに気づくのが苦手
★本当の気持ちってなんだろう?
子育て中のママたちの“孤独感”についてお話しする前に、ここではまず、私たちが日頃悩んだり、「悲しい」「寂しい」と感じたりすることの大もとの意識に関して、少しだけ説明しておきましょう。
私たちの心の領域である意識には、「顕在意識」と「潜在意識」があり、それぞれが次の働きをもっています。
顕在意識
普段の生活で自覚できる意識。例えば、「明日は子どもと公園で遊ぼう」と考えるのも顕在意識の働きです。
潜在意識
心の奥深くに潜んでいて普段自覚できない意識。過去の記憶の中の感情や思考の貯蔵庫と言われています。私たちが感じる悩みや考えは、実は無意識のうちに潜在意識の影響を受けていることもあります。
という自分の気持ちを心の奥底の潜在意識に押し込めたまま、周りの意見や考えを優先したり、人の様子を察したり、世の中の常識を自分の中に取り込んだりしてきたものを、
「自分の考えや気持ち」
と誤解してしまうのですね。
★本当の自分からどんどん離れていくぼっちママたち
この潜在意識の中に隠れている「本当の自分」と、顕在意識で「環境や人との関わりによって得てきた自分」は、多かれ少なかれ誰にでもあるものです。
だから人との関わりの中でも、
「本当の私はこうしたい」
という自分の潜在意識の中にある思いに気づいて行動できるママは、
「私は子どものことは褒めて育てたいと思っていることを、夫に伝えてみよう」
「私はママ友と話したいから、お互いに忙しいかもしれないけど、ひと言、連絡だけしてみよう」
と、能動的に自分の行動を自分で決めていけるのですね。
つまり、たとえ誰にもわかってもらえなかったとしても、ひとりでいたとしても、自分は自分の一番の理解者であり、味方でいられるので、人との関係の中で、自分を孤独な状態にさせないでおけるのです。
けれども、そこで周りのことを優先して、例えば、
「夫は今、仕事が忙しそうだから、本当は頼りたいけど我慢しておこう」
「会いたいけれどママ友に迷惑な気がする。だから、このまま連絡しないでおこう」と、自分の潜在意識にある「本当の気持ち」を無視したままの対応をし続けていると、どうなるでしょうか。
ぼっちママは、本当は寂しいのに、正反対の“孤独になる選択”をしていってしまうのです。
ぼっちママたちは、そうやってどんなに小さなことでも、自分で思っていることとは正反対のことをし続けることで、「本当の自分」からどんどんかけ離れていくように感じて、ますます孤独感を強めてしまうのです。
★親の子育てに縛られてしまうぼっちママたち
子育てをしていると、「自分は親からどう育てられたか」「それが良かったか悪かったか」という「自分の親の子育て」が知らぬ間に基準になっていたりします。
「親にしてもらって嬉しかったから、子どもにも同じようにしてあげよう」
「親からこんなこと言われたのがイヤだったから、子どもには絶対言わないようにしよう」
といったように自分の親の子育ては自分自身の子育てにとても深く関わってきます。
もしかしたら実際にあなたの親御さんから「私は自分より子ども優先に育てたのよ」「子どもは甘やかしてはいけないわよ」などと言われたこともあるかもしれません。
もちろん、されて嬉しかったこと、良かったことを自分の子どもにしてあげたいと考えるのは自然な気持ちだと思います。
ただ、もし親と同じことができなかったとしても、自分を責める必要はありません。
なぜなら、そこにこそ、あなたらしさが隠れていたりするのです。
今の時代の子育てと昔の時代の子育ては違います。
そもそも、結婚して子どもが産まれても仕事を続ける人が多く、女性の働き方さえも大きく変わっているのです。
それなのに、
「私も、お母さんと同じようにやらなければ!」
と思っていると、それこそ「本当の自分」とはかけ離れたところで問題にぶつかり、苦しくなって、今度は自分の親からも距離を置きたくなる、そんなケースになってしまうかもしれませんね。
しかも、自分の子どもとはいえ、子どもなりの考え方や価値観があります。
自分が幼少期にされて嬉しかったことを自分の子どもにしても、それが喜ばれるとも限らないから。
当たり前のようでいて、「お母さんのようにしなければ!」と頑張りすぎているいい子出身のママほど、そのことに気づかず、期待していた反応をしない子どもに対して「この子は何を考えているのかわからない」「私の気持ちはこの子には伝わらない」と、子どもに対して寂しさを感じてしまうぼっちママもいます。
お母さんの子育てとあなたの子育ては違っていいのです。
お母さんが正解であなたが間違っているわけでもないのです。
また、あなたがしてあげたいことと、子どもがしてほしいことが違うということもあるでしょう。
ぜひ「本当に自分のしたい子育てってなんだろう?」「子どもとどんな親子関係でありたいんだろう」と自分に問いかけてみて。
そして「子どもは本当はどうしたいんだろう?」と子どもの立場に立って考えてみたり、「どうしてほしい?」と子どもの気持ちを実際に聞いて対話してみたりしてくださいね。
公認心理師・Bigsmileカウンセラーコーチ。株式会社ビッグスマイルマザージャパン代表取締役、Big smile mamaコミュ主宰、元精神科・小児科看護師。
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