SNSでも話題沸騰中!児童思春期精神科病棟に10年以上勤める現役看護師 こど看先生へインタビュー

子どもとのかかわりを豊かにするための考え方

親子関係

精神科認定看護師。
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てつなぎ
本日は「児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」の著者であるこど看先生にお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
こど看先生
よろしくお願いします。
てつなぎ
最初に本を書かれた背景を教えていただいてもよろしいでしょうか。
こど看先生
私は児童精神科の看護師なのですが、臨床をしていて児童精神科は多くの人にあまり知られていない分野なのかなと思うときが多々あります。

「入院して何をしているの?」という声はよく聞きますし、中には「すごいひどいことをしているんじゃないの?」といったニュアンスのことを耳にすることもあります。

ただ、日々行っていることはいたって普通のことの連続なんです。その日常の中で子どもたちは「すごいがんばっているんだよ」ということを知ってもらいたい。

そして、その子どもたちの保護者や支援者の皆様もすごいがんばっている。そういったことをちょっとでも知ってもらいたいというのが出版の背景になります。
てつなぎ
児童精神科の看護師の具体的なお仕事内容を教えていただいてもよろしいでしょうか。
こど看先生
仕事は日常の延長ですね。
毎朝子どもたちを起こして、朝食食べて、薬を飲んでもらって、歯を磨いて・・・といった具合です。学校に行く子もいるので、学校に行く準備のお手伝いや持ち物の確認もします。病院の中から普通に高校、中学校、小学校に行く子もいるんです。
他には、洗濯も一緒にするし、洗剤やマスクなどの日用品やおやつも一緒に買いに行くし、本当に毎日の生活を一緒にやっているという感じです。

その中で子どもたちも何もなくて入院しているわけではないので、24時間一緒に生活をする中で子どもたちをしっかりと観察して、評価して、介入するときは介入して、保護者の皆様や学校機関に共有をします。

「この子とどう接していこうか」「この子はどうなりたいと思っているのか」ということを考えて行動する・・・それがお仕事の内容です。
てつなぎ
ありがとうございます。いろいろなお子さんがいるとは思うのですが・・・
こど看先生
そうですね。
病院によっても違いはあるかと思いますが、当院は、下は6歳、小学校1年生から18歳、高校3年生までを入院対象としています。
基本的には男女分け隔てなく6歳から18歳の子どもたちです。
診断名も統合失調症や双極症、発達障害など様々です。重度知的障害の子や、摂食障害の子もいます。
てつなぎ
色んなケースの対応が必要になってくるということですね。
こど看先生
そうですね。
精神的虐待、身体的虐待、性的虐待など色んな虐待例ももちろんあります。
あとは、養育環境が困難なケース、児童相談所経由で当院に連絡が来るなど多くあります。
てつなぎ
そうすると、いろんな子たちがいるし、その関わり方など意識するところはたくさんあると思います。
こど看先生
そうですね。
まず、親御様もそうですが子どもたちの環境がガラリと変わるわけですね。今までは家や学校など自分が慣れ親しんだ環境にいたのに、全く知らない大人がたくさんいて、病院だし、「ここは怖いところではないのか」と思うわけです。

ですから最初に僕らがすることは「あなたのことは一切脅かさない安全な存在だよ」ということを行動で示すことから始めます。

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