最新の「幸せの研究」でわかった「自分の幸せを確認しよう」
自身の子育て体験や16年にも及ぶ研究やフィールドワークからわかった、 子どもの心を豊かに、そして強くしなやかにする親子の習慣を紹介。
しつけ/育児
自分が何に幸せを感じるのか定期的に確認しよう
毎日の幸せに気づくことができる
子どもが毎日幸せを感じ、しなやかな心の状態を保ち続けるためには、親であるあなた自身が毎日に幸せを感じている必要があります。
ではどうやったら毎日に幸せを感じられるようになるのでしょうか。
その答えはとてもシンプル。
「私はどんなときに幸せを感じるのか」を知る
ということが何よりも大切なのです。
「ごはんが炊ける香りをかぐとすごく幸せを感じる」
「コーヒーの香りをかぐと幸せな気分になる」
「1人で音楽を聴いているときが幸せ」
「ゆっくり買い物する時間が幸せ」
など、人それぞれ幸せを感じられる瞬間、シチュエーションがあるはずです。
忙しい毎日だとは思いますが、ときどき立ち止まり、自分がどんなことに幸せを感じているのか、洗い出してみてください。
そうすることで、幸せというのは特別なものではなく、日常の中にあるものだと気づくことができるでしょう。
「毎日の生活がいかに、自分を幸せにしてくれるものであふれているか」
「普通に暮らしている自分の日常がいかに幸せなのか」
に気づくことができるでしょう。
また、自分が何に幸せを感じるかを知っておくと、自分の感情をうまくコントロールできるようにもなります。
たとえば、「1人のゆっくりとした時間が幸せ」と感じる人であれば、意識的に1人の時間を取るようにするといいですよね。
私の場合は洗面所に好きな香りのディフューザーを置いておき、イライラしたときはそこに行ってスイッチオン。
香りはスピーディーに脳内の視床下部に届いてリラックスを促してくれますから、子育て中にとても重宝しました。
そうやって自分の気持ちを切り替える方法を知っているだけで、毎日がぐっとラクになるはずですよ。
家族で幸せを洗い出すのもおすすめ
「自分がどんなときに幸せを感じるか」は1回洗い出せば、それでいいというも
のでもありません。なぜなら、
「若いときはみんなと騒ぐのが好きだったけれど、今は1人でゆっくりする時間が幸せ」
「子どもが生まれてからは、子どもと一緒に昼寝をするのが何より幸せ」
といったように、何を幸せと感じるかは、年齢を重ねたり、さまざまな経験をしたりすることで変わっていくからです。
ですから、子どもが成長する時間とともに何度でも振り返ってみてください。
また、子どもやパートナーと一緒に楽しみながら、洗い出してみるのもおすすめです。
普段、家族で「幸せ」について話し合うことなんて、そうそうないと思います。
家族のイベントでもいいですし、子どもやパートナーと2人で話す機会があるときでもいいでしょう。
自分の家族がどんなときに幸せを感じるのかを知っていれば、家族の誰かが気分が落ち込んでいそうなときに、気分を切り替えてあげられるかもしれません。
EVOL株式会社代表取締役CEO。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。IPPA(国際ポジティブ心理学協会)会員。
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