学ぶのが楽しくなる!「探究学習」のすすめ

「自ら考える人材」育成のための「探究学習」とは何かを解説。

教育

学修デザイナー協会
世界最大級の読書会「リードフォーアクション」創設者。世界ランキングNo.1のビジネススクールとして知られるウォートン・スクール東京連絡事務所代表。NPO法人学修デザイナー協会理事。
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学ぶのが楽しくなる!「探究学習」のすすめ

思考力、創造力、協調性、プレゼン力・・・


探究的な学びを通して身につく力は数多くあります


また、探究学習は教科の成績や進路にもよい影響があります


子どもの力を大きく伸ばす探究学習のメリットについて紹介します


学勉強が不得意な子でも、力を伸ばしていける

小学校、中学校で探究的に学ぶ姿勢を身につけ、高校で課題探究にのめり込んだ子たちの中で、難関大学、中堅大学に進む子がぞくぞく増えている。

信じられないかもしれませんが、これは事実です。

一般選抜では手が届きそうにない大学に、学校推薦型選抜や総合型選抜で見事合格していく。

こんなルートが、もうすでにできあがっているのです。

「でも、そういう子たちはもともとの成績がいいんでしょう?」と思っている皆さん。

それは従来の大学入試のイメージです。

そろそろ、そこから離れましょう。

大学も社会も、今求めているのは世の中を変えていく人材です。

知識を詰め込んだだけでは対応できない、難度の高い課題の解決に力を発揮してくれる人を求めているのです。

知識だけあっても世の中を変える人にはなれない

探究学習は、そうした要請に応えられる子どもたちを育てていきます。

教科に関しての知識は、もちろんたくさんあるに越したことはありません。

けれども蓄えた知識は、使ってこそ勉強した意味が生まれます。

レゴにしても、ブロックをどこまで高くできるかを競っても、積み上げるだけで創造性は生まれません。

色も形もさまざまなパーツを組み合わせ、好きなものを自由につくり上げていくからこそ、おもしろいのです。

「Minecraft(マインクラフト)」にハマる子どもたちが増えているのも、自分でつくる魅力があるからです。

しかも定期的にアップデートされるため楽しみ方は無限です。

無尽蔵に眠る材料(知識や経験)から必要なものを掘り出して、自分の世界をつくり上げていく楽しさは、材料を集めるだけで終わってしまったら味わえないものです。

また、探究学習を通して地域や誰かのためになるプロジェクトをつくり出し、人から喜ばれたり、自分が役に立った実感を味わう経験は間違いなく子どもたちを大きく成長させます。

そこから、自分の力を世の中に役立てたいと考え、そのために学ぶことを楽しむ人に成長していくのです。

成績は関係ない、探究はどの子にもできる

世の中を変えるようなプロジェクトを立ち上げて、実際によい方向へと変えていく。そんなイノベーターを育てるのが探究学習と聞くと、エリート教育のようにも思えます。

でも探究的な学びの目標は、もっと壮大です。

一部の優秀なエリートを輩出することではなく、「どの子もイノベーターになっていく」ことを目指しているのです。

探究学習によって教科の成績がよくなるケースはあっても、教科の成績がよくないから探究学習がうまくできないなんてことは、ありません。

教科学習が苦手な子でも、得意科目と不得意科目のデコボコがはっきりしていても、どの子も探究に取り組むことができます。

「これ!」と思える課題が見つかれば、どの子も探究にハマっていきます。

勉強は不得意でも輝いている子がいっぱい!

教科の学習は得意ではなくても、自分自身がもっている力を探究で発揮して、大きな成果につなげたり、一目置かれたりしている子はたくさんいます。

そして、何よりもうれしいのは、自分に自信をもって生きていくことができる人になっていく点です。

留年目前だった生徒が、プロジェクションマッピングを活用した探究でメディア取材を受け、周りから一目置かれるようになり、それが自信につながり、教科の勉強にも意欲的になった。

後輩と一緒に受けた英検3級の試験で自分だけ落ちてしまった生徒が、プレゼンテーション力を発揮し、探究の全国大会で入賞。

その後もあちこちでプレゼンテーションする機会が増え、見るからにオーラが輝き出した。

取り組んだ探究活動が認められて自信につながり、大きく変わっていく。

こうした話をよく耳にします。

むしろ、勉強が不得意な子ほど、正解にとらわれずに自由な発想ができることもあります。

ポイントは、どれくらい関心の幅が広いか、探究は楽しい!と思えるか。

そこがクリアできれば、どの子も探究学習を通じて、世の中で活躍する人になっていきます。

監修者

世界最大級の読書会「リードフォーアクション」創設者。世界ランキングNo.1のビジネススクールとして知られるウォートン・スクール東京連絡事務所代表。NPO法人学修デザイナー協会理事。

神田昌典

2011年、読書会「リードフォーアクション」を創設し、本を契機とした地域創生や組織イノベーション等のプロジェクトに携る。
2018年には、国際的マーケティング賞「ECHO賞」の国際審査員に抜擢。
経営するアルマ・クリエイション株式会社は、税理士法人古田土会計による中小企業の企業格付、古田土式『社長の成績表』にて、2019年度から2年連続して2000社以上の中でトップを獲得。
編著

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世界最大級の読書会「リードフォーアクション」創設者。世界ランキングNo.1のビジネススクールとして知られるウォートン・スクール東京連絡事務所代表。NPO法人学修デザイナー協会理事。
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