父親目線の育児ハウツー!「赤ちゃん行事」
妻の妊娠がわかってから、産院選び、妻のケア、お金のこと、出産準備、子どものほめ方・叱り方、遊び方、病気やケガの対処まで、妊娠・出産・子育ての疑問を小児科と産婦人科の先生がていねいに解説する。
妊娠/出産
赤ちゃん行事
両方の親とのコミュニケーションは夫婦2人で
出生証明書は赤ちゃんがいつどこでどのように生まれたかを書き込む紙で、出生届の右半分がそのスペース。
これはたいてい産科に用意されていて、退院までに医師が書いてくれる。
出生届を早めに出したいときには看護師さんに申し出るといい。
出生届を本籍地以外のところに出す場合は、2通必要な場合もあるので、役所に確認する。
基本的に生まれてから出生日を含めて14日以内に出さなければならない。
出生届の左半分に赤ちゃんの名前を書き込むところがある。
出生届を出したら、役所か職場で健康保険加入の手続きをする。
健康保険の加入者の妊娠85日以上の分娩であれば流産、死産などの区別なく支給される。
「直接支払制度」や「受取代理制度」を利用する場合は出産前、「直接申請」の場合は出産後に申請する。
このハガキを出せば第1子の場合、だいたい出産後1ヶ月の間に自治体の保健所から各家庭に保健師が派遣され、育児相談、赤ちゃんの発育のチェックをしてくれる。
乳幼児の医療費助成や育児手当など、受けられる行政サービスについても窓口で確認するといい。
紙に書き込んだり、役所に行ったりは、ぜひあなたが引き受けよう。
生まれた日から数えて7日目に行う命名式。
半紙の中央上部に「命名」と書き、その下に名前(名前のみ)、左下に生年月日を入れる。
名前の決まった時点でできればあなたが書き、ベッドの枕元のかもいや壁(神棚や床の間があればそこ)に貼る。
この時期はちょうど退院にあたり、お母さんも赤ちゃんもまだ新しい生活に慣れていないころ。
内輪の御祝い会は後日改めてしてもいい。
男の子は生後31日、女の子は33日に初めて氏神様にお参りする。
このころは赤ちゃんが外出を始めるころ。天気のいい日に近くの神社に行く。
父方のおばあちゃんが抱くという風習もあるが、このごろでは夫婦だけのお宮参りも増えている。
赤ちゃんの成長と健康を願うのだから、派手な衣装は必要ない。
レンタルもあるので、必要なら借りるといい。
赤ちゃんが一生食べるものに困らないように、生後100~120日目に、お祝いの膳を囲む。
離乳食を始める時期が近いので、普段使いの食器を用意して、おかゆなどを食べさせるマネをしてもよい。
お祝いをいただいた方へは、お宮参りの済むころまでに、お返しの品を贈る。(内祝いののしをつける)。
金額やものにこだわるよりは、短くてもメッセージを添えて、感謝の気持ちを伝えたい。
その後も1歳の誕生日、初節句、七五三と行事は次々あるが、夫婦の意思表示をしないと、お金は誰が出すとか衣装は誰が買うとか、おおごとになりかねない。
あなたのきっぱりとした態度が肝心だ。
主役は子ども。
外野が主役にならないほうがいい。
日赤医療センター 前小児科部長 乳児院院長(兼務) 日本川崎病学会名誉会員 日本川崎病研究センター理事 昭和大学医学部卒業 昭和大学医学部客員教授 関東川崎病研究会顧問 日本小児科学会認定小児科専門医 日本赤十字医療センター 附属乳児院顧問。
同年日赤医療センター小児科入局。昭和59年医学博士に。
現在日赤医療センター第1小児科副部長、日赤医療センター附属乳児院院長。育児書、育児雑誌に多数執筆。
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