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常識を覆して日本の教育を牽引してきた工藤勇一先生が伝える!「中学生~高校生の教育」

【教育で一番大切なことは何か、子どものために絶対に知っておいてください。】新しい価値観へアップデート!これからの社会で目指すべき子どもが伸びる教育!

更新日:

工藤 勇一
元横浜創英中学・高等学校長

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常識を覆して日本の教育を牽引してきた工藤勇一先生が伝える!「中学生~高校生の教育」

中学生~高校生における教育の課題

「やりたいことは大学以降にやりなさい。それまでは受験勉強を頑張りなさい」

これが受験戦争を煽る大人たちの言い分です。

社会を知り、やりたいことを見つける。

それをするのが中学校や高校ではないのでしょうか?

中学生~高校生

の教育

子どもが宿題を嫌がります。どうすればいいでしょうか?
POINT

宿題は何のためにあるのか? 

無理やりやらされる勉強を嫌がるのは自然な反応

「宿題はなんのためにあるのか」。

誰もが納得できる宿題の最上位目的は「課題を克服すること」ではないでしょうか。

しかしながら、実際はこの目的に合致しているとは言い難い宿題も多くあります。

例えば、「全員一律にわかっていることを繰り返す宿題」「学習習慣のための宿題」などです。

こういった宿題を強いられ続けると、子どもが宿題の意義を納得できず、学びの主体性は奪われていきます。

これでは、子どもが宿題を嫌がるのは当然です。

それよりも、課題を見つけ、その解決のための勉強法を主体的に考えることが必要です。

前職の中学で宿題を廃止したのもこうした理由からです。

ただし、宿題を廃止するだけでは学びの主体性は引き出せません。

子ども自ら課題をみつけ、それを克服したいと感じてもらいやすいよう試験制度も改革しました。

宿題の提出率ではなく、できなかったところができるようになる、課題解決そのものを評価するようにしました。

そもそも、自分で学べるなら、宿題は必要ありません。

主体的な学びの補助として、課題解決を支援するための宿題を出してはいかがでしょうか。

保護者の皆さんも、「宿題やった?」と言うたびに親子関係が悪くなってしまうのであれば本末転倒です。

宿題をやらせることよりも、好きなことに夢中になれるにはどうするかを考えるべき。

宿題なんて出さなくていいか、くらいの覚悟も大事かもしれません。

\お答えしましょう!/

宿題の目的は「課題を克服すること」。一律に課される宿題はその目的にかなっているとは言えません。

KEYWORD

試験制度改革…定期テストの代わりに単元ごとの小テストを導入。再試験可能にしたことで主体的に勉強する子が増えた。

監修者

元横浜創英中学・高等学校長

工藤勇一

1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒業。
山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から2020年3月まで千代田区立麹町中学校長を務め、宿題廃止・定期テスト廃止・固定担任制廃止等の教育改革を行い、教育関係者やメディアの間で話題となった。

「家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた」

著者名
監修:工藤勇一
出版社
 Gakken

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