コラム

てつなぎ広場

子どもに「勉強しなさい」と言いたくなったときには~発達心理学の専門家コラム

コラム・弥生先生の心の相談室

更新日:

渡辺 弥生
法政大学文学部心理学科教授。教育学博士

共感数23

発達心理学の専門家コラム 子どもに「勉強しなさい」と言いたくなったときには

子どもに「勉強しなさい」と言いたくなったときには

「勉強しなさい」と言いたくなってしまったら、何のために勉強するのか、立ち止まって考えてみましょう。

偏差値のよい高校に行き、よい大学に入り、よい就職先にたどり着けば、将来なんの心配もなく、幸せに暮らしていけるのではないかとなんとなく考えていないでしょうか。

あるいは、先の見えない不安から、「とにかく勉強してくれたら」と親自身の安心を求めてはいないでしょうか。

そもそも、「偏差値」とは何かご存じでしょうか。

偏差値とは、テストを受けた集団の中で、自分がどの位置にいるかを示した数値。

人と自分を比較した数字です。

そもそも、この数字で子どもの学びの力を決めつけてしまうこと自体に問題があるかもしれません。

それを証拠に、よい大学に入り、大企業に就職した人たちがみな、幸せそうに暮らしているかといえば、そうともいえないのが現実です。

今は価値観が多様化し、幸せの形は人それぞれです。そもそも、親と子は別の人格であり、親自身が幸せと思うことと、子どもが幸せと感じることは違います。

「子どもに大切なことが伝わる親の言い方」

著者名
渡辺 弥生
出版社
 フォレスト出版

Amazonで詳細を見る

楽天市場で詳細を見る

NEXTページ 以前、ある大学の教授からこんな話を聞きま...

  1. 1
  2. 2
  3. NEXT

コラムの内容に共感したら
共感ボタンを押してね!

コラムの内容に共感したら共感ボタンを押してね!

コラムに関連しているてつなぎ広場

コラム TOP 下部

ポイント

ログインありがとうございます。

0ポイント獲得