東大野球部式“子どものポテンシャルを溜めさせるには?”
30年間の塾での指導、200人の東大生を育成してきた、元東大野球部監督が教える 勉強もスポーツも得意になる育て方とは!?
教育
学力は、才能と努力の掛け算
先ほどの学力の遺伝の割合は55%、共有環境が17%、非共有環境が29%という数字から、親ができることとは何でしょうか?
学力とは、「才能×努力」の掛け算から成り立ちます。
「才能×努力」=学力
その上で親ができることは、「刺激」「体力」「学習環境」の働きかけです。
親からの働きかけ①刺激
本物を見せることや体験させること、子どもたちのやる気を促すことです。
もともと持っている才能を開花させるために行います。
脳の発達は30代まで続きますが、8歳から16歳くらいの多感な時期にピークを迎えます。
その大切な時期に、お子さんにさまざまな体験をさせて刺激を与えてあげてください。
脳の発達に良い刺激は、運動、勉強、五感への刺激です。
親からの働きかけ②体力
こちらは日々の食事や運動です。運動部の部活に入れば、自然と培われることでしょう。才能と努力、双方に影響を与えるものです。
親からの働きかけ③学習環境
どんな習い事がいいのか、塾はどうすればいいのか?
お友達付き合いはどうすればいいのか?
など多岐にわたります。
親ができることは、この3つしかありません。
ご自身やわが家では、どんな後押しができるのか、本書をきっかけに考え、実行してみてください。
子どものポテンシャルに、
「刺激」「体力」「学習環境」を働きかけよう
野球指導者。学習塾「Ai西武学院」塾長。
◎―1994年に独立。東京都内に、文武両道を目指す「部活をやっている子専門の学習塾」としてAi西武学院を開業。地元の人気塾となっている。ただ、開業当初は、生徒の成績を思うように伸ばせず、一時は廃業寸前にまで追い込まれた。そして、廃業の危機を脱するために教育ソフト『数学ミラクルマスター』を約10年という期間を経て開発。同教材は、現在も全国の学習塾・中学校での採用が広がっている。
◎―2008年には、母校・東大野球部のスカウティング事務局を立ち上げ、高校球児に東大受験を指南。2013年~2019年まで母校東京大学野球部の監督を務める。現在は、文武両道で東大合格を目指す高校生に、自身の学習メソッドを伝える支援活動を行っている。また、全国各地の中学・高校での講演活動も精力的に行う。2023年4月からは母校土佐高校の校長に就任予定。
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