赤ちゃんの後追いがつらいときに知っておきたいこと(第1回)
赤ちゃんが後追いする理由と後追いが「つらい」と感じる原因をまとめました。
しつけ/育児
赤ちゃんの後追いがつらいときに知っておきたいこと(第1回)
こんにちは、多様な教育ナビゲーター・あずみのこです。
子育てや居場所づくりに15年以上携わり、今は小学生と中学生の2人を育てる共働きママとして、日々のリアルな子育てと向き合っています。
今回のコラムのテーマは「赤ちゃんの後追い」です。
振り返ってみると、子どもが赤ちゃんの頃は「後追い期」ほどしんどい時期はなかったな…と感じます。洗濯物を干そうと立ち上がっただけで泣かれたり、トイレのドアを閉めた瞬間に号泣されたり。あの必死な泣き声を聞くと「かわいい」と思う気持ちと、「なんで?」「私のやり方が悪いの?」と落ち込む気持ちが入り混じって、涙が出そうになることもありました。
でも、実は赤ちゃんの後追いは成長に欠かせない大切なサイン。愛着形成や心の発達に深く関わる自然な行動だと言われています。
とはいえ…頭ではそう理解していても、四六時中つきまとわれると息が詰まりそうになったり、家事が進まず自己嫌悪に陥ったりしますよね。多くのママやパパにとって、後追いは「かわいいけどつらい」時期でもあると思います。
本コラムでは、2回にわけて
●赤ちゃんが後追いする理由と原因
●後追いはいつからいつまで続くのかの目安
●「つらい」と感じたときの具体的な対処法
を、私自身の体験や他の保護者の声も交えながらまとめました。
検索でここにたどり着いた方もきっと、毎日の大変さに「もう限界…」と感じているかもしれません。そんなときに「うちの子だけじゃないんだ」「この気持ち、みんなが通る道なんだ」と安心できるきっかけになれば嬉しいです。一緒にこの時期を少しラクに乗り越えていきましょう。
赤ちゃんの後追いとは?
赤ちゃんがママやパパのあとを一生懸命についてくる「後追い」。これはかわいさと大変さが同時に押し寄せる時期ですが、心の発達に欠かせない大切な行動です。ベネッセの医師監修記事【※】でも、後追いは「保護者と他の人を区別できるようになった成長の証」であり、視界からいなくなると不安を感じて泣いてしまうことがあると解説されています。
私も当時、「トイレくらいゆっくり入りたい!」と思いながら、ドアの向こうから響く泣き声に落ち着く暇もなく…。今となっては懐かしい思い出ですが、そのときは本当にしんどくて「どうしたらいいんだろう」と途方に暮れていました。
赤ちゃんは「安心できる人」をはっきり認識し始める時期に入ると、ほんの少し姿が見えなくなるだけで不安になって泣き出してしまいます。大変ではあるけれど、それは「ママやパパが特別な存在なんだよ」というサインでもあるのです。
後追いが起こる理由
赤ちゃんが安心できる人から離れると泣いてしまうのは、決してわがままではなく「安全を守るための本能」だといわれています【※1】。 私も「なんでこんなに泣くの?」と戸惑っていましたが、実はそれだけ強い絆が芽生えている証拠なんですよね。
当時は「トイレに行くだけなのに…」「洗濯物を取りに行っただけなのに…」と途方にくれる日がたくさんありました。でも今思うと、それは“ママが大好きで、そばにいてほしい”というサインだったんですよね。
「わがままだから泣く」のではなく「守ってほしいから泣く」。そう受け止められるようになるまでには時間がかかりました。だってその瞬間は本気で必死ですからね。こっちは「ちょっとトイレ行かせて〜!」って気持ちなのに、赤ちゃんからしたら「ママどこ行くの!?世界の終わり!?」くらいの勢いで泣き叫ぶわけで…(笑)。今なら笑えますけど、当時はもう必死ですよね(涙)。
いつからいつまで続くの?
私も当時、「この泣き声、いつまで続くんだろう…」と不安でいっぱいでした。先が見えないと、本当にしんどいんですよね。
一般的には、後追いは早ければ生後6か月ごろから始まり、9〜11か月ごろに本格化、1歳半〜2歳くらいで落ち着く子が多いといわれています【※1】。もちろん個人差があり、2歳を過ぎても続く子もいれば、ほとんど見られない子もいます。
「ずっと続いたらどうしよう」と心配になるかもしれませんが、どの子も少しずつ「ママやパパはいなくなっても必ず戻ってくる」と学んでいきます。そうやって安心感を積み重ねることで、自然に一人で過ごせる時間が増えていくのです。
今は出口の見えないトンネルのように感じても、ちゃんとゴールはあります。気づけば「え、もうついてこなくなったの?」と拍子抜けする日が来るかも(笑)。“べったり期”はしんどいけれど、後で「懐かしいなぁ」と思える大事な時間でもあるんですよね。
後追いが「つらい」と感じる原因
可愛いとは思っていても、四六時中まとわりつかれると心が疲れてしまうのは当然です。赤ちゃんが泣くのは自然なことだと分かっていても、抱っこから下ろせなかったり、どこへ行くにも泣きながら後を追われたりすると、心も体も休まる暇がありませんよね。
特に、トイレやお風呂など「どうしても一人になりたい」時間まで泣かれてしまうと、逃げ場がないように感じませんか?「数分でいいからひとりになりたい」「泣き声が頭から離れない」という気持ちは、多くのママやパパが自然に抱く思いです。
私も「ちょっと一息つきたいのに…」と思う瞬間が山ほどありました。温かいコーヒーを飲もうとしたら泣かれて結局冷めてしまったり(涙)、トイレに座った瞬間にドアの向こうで号泣されたり…。その積み重ねで「私、全然休めてない」と感じたのを今でもはっきり覚えています。
てつなぎ掲示板にも、こんなリアルな声がありました。
「扉の向こう側が騒がしい。いつになったら落ち着いてトイレが出来るんだろうか…。下の子の後追いが終わって半年たったけど、今はきょうだいゲンカの声が聞こえてくる。出たくない、ずっとトイレにこもっていたい」
(🔗てつなぎ掲示板|“トイレからの投稿です”)
赤ちゃん期だけでなく、成長してからも『ひとりになりたいのに…』という思いは続くもの。頑張っているからこそ、『しんどい』と感じるのは当たり前。どうか「自分だけが弱いんじゃないか」と責めずに、同じように感じている仲間がいるんだと覚えていてくださいね。
多様な教育ナビゲーター
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