「小学生になってもママにべったり…うちの子、マザコン?」男の子の甘えはいつまで?依存との違いと親の関わり方
小学生になってもママにべったりな男の子。「うちの子、マザコン?」「甘えはいつまで?」と不安な方へ。 元小学校教員のママが、見守っていい甘えと気にかけたい依存の違い、自立を促す親の関わり方を実体験を交えて紹介します。
親子関係
「小学生になってもママにべったり…うちの子、マザコン?」男の子の甘えはいつまで?依存との違いと親の関わり方
学校から帰ってくるなり抱きついてくる。買い物中もずっと手をつないでいたがる。友達と遊ぶより「ママと一緒がいい」と言う。
そんな我が子の姿を見て、「小学生になってもこんなにママにべったりで大丈夫?」「もしかして、うちの子マザコン?」と不安になったことはありませんか。
「もう小学生なんだから、そろそろ一人でできるでしょ」と言いたくなる一方で、甘えてくる我が子を無理に突き放すのも違う気がする。周りの子が親から離れて友達同士で遊んでいる姿を見ると、「うちの子だけ幼いのかな」と心配になることもあるでしょう。
私自身、2児の母として、我が子の甘えに「このままで大丈夫かな」と迷うことがあります。一方、小学校教員として5年間子どもたちと接してきた中では、家では甘えん坊でも、学校では友達と過ごしたり、自分で考えて行動したりしている子も見てきました。
では、小学生の男の子がママに甘えることを、親はどう捉えればよいのでしょうか。 そして、見守っていい「甘え」と、少し気にかけたい「依存」は何が違うのでしょうか。
この記事では、教員経験と子育ての実体験も交えながら、小学生の男の子が「ママにべったり」になる理由と、親が知っておきたい見極め方・関わり方についてお伝えします。
小学生男の子が「マザコン」に見える。これって普通?
「小学生なのに、まだママにべったり」「何をするにもママがいい」。そんな姿を見ると、つい「マザコンなのでは?」と心配になってしまうかもしれません。
でも、ママに甘えることと、ママがいないと何もできないことは同じではありません。
まずは「ママっ子」と「マザコン」という言葉の違いから考えてみましょう。
「ママっ子」と「マザコン」の違いを整理する
「ママっ子」と「マザコン」は、日常ではどちらも「母親との距離が近い」という意味で使われることがありますが、同じものとして考える必要はありません。
「ママっ子」は一般的に、ママが好きだったり、ママと一緒にいることで安心できたりする子どもを表す言葉です。一方、「マザコン(マザーコンプレックス)」は、母親への依存が強い人を指す言葉として使われることがあります。
ただし、「マザコン」は医学的な診断名ではありません。
そのため、「小学生なのに抱きついてくる」「ママと一緒にいたがる」といった行動だけを見て、「この子はマザコンだ」「自立できていない」と決めつけることはできません。
大切なのは、ママにどれくらい甘えているかだけではなく、その子が年齢に応じて自分でできることを少しずつ増やしているかを見ることです。
「うちの子、将来大丈夫かな」と先回りして心配するより、まずは今の子どもの姿を見ていきましょう。
てつなぎ掲示板にも、「マザコン」という言葉をめぐる親子のエピソードが投稿されています。
小学1年生の息子さんが、クラスの女の子から「マザコン」と言われ、浮かない顔で帰宅。そんな息子さんに、お父さんがかけた言葉で、しょんぼりしていた表情が一変したそうです。
投稿者さんが最後に感じたのは、「好きな人を大事にできるって、そんなに悪いことじゃないよねということでした。
▶ てつなぎ掲示板:「マザコンって悪口なの?」
小学生なのに甘えるのはおかしい?低学年なら「ママ、ママ」になることも
小学校に入ると、子どもの世界は一気に広がります。
授業中は決められた時間を教室で過ごし、自分で持ち物を管理する。先生の話を聞いたり、友達との関係を築いたりと、幼児期とは違う生活が始まります。
大人から見ると小さなことでも、低学年の子どもにとっては、毎日たくさんの「自分でやる」を経験している時期です。
だからこそ、学校では頑張っている子が、家に帰った途端「ママ〜」と甘えてくることもあります。
小学校教員として働いていた頃にも、学校では自分のことを自分でこなしている子のお母さんから、「家ではすごく甘えん坊なんです」と聞くことがありました。
学校での姿と家庭での姿が違うからといって、どちらかが「本当の姿」ではありません。安心できる家だからこそ見せられる姿もあります。
大切なのは、「何歳まで甘えているか」だけで判断しないこと。「もう小学生なんだから」と年齢だけで甘えをやめさせようとするのではなく、学校や家庭で少しずつ「自分でできること」が増えているかにも目を向けてみてください。
あわせて読みたい|「甘やかしたらマザコンになる?」と不安な方へ
「甘えさせていいの?」「もっと突き放した方がいい?」と迷ったときは、男の子の甘えと自立について紹介したこちらの子育て本コラムも参考にしてみてください。
▶ 甘やかし=マザコン息子に? 子どもの行動がアッサリ変わる
息子が「ママ、ママ」になるのはなぜ?よくある背景
「前より甘えるようになった気がする」「最近、何をするにもママがいいと言う」。そんなとき、子どもの甘えだけを見るのではなく、その前後に何があったのにも目を向けてみましょう。
「ママ、ママ」が強くなる背景には、学校生活や友達関係、環境の変化などが隠れていることもあります。
学校で頑張った分、家では甘えたい
学校では、授業を受けたり、先生の話を聞いたり、友達と関わったりと、子どもなりにたくさんのエネルギーを使っています。
外で頑張っている分、家に帰ると気が抜けて、急に甘えたくなることもあります。
大人でも、仕事や外出先では気を張っていたのに、家に帰った途端どっと疲れが出ることがありますよね。子どもにとって、ママに抱きついたり、そばにいたがったりすることが、「安心できる場所に帰ってきたと実感する時間」になっているのかもしれません。
我が家でも、帰宅した途端に甘えてくる姿を見ると、「今日も外で頑張ってきたんだな」と感じることがあります。
「小学生なのに、こんなに甘えて大丈夫?」とすぐに心配するのではなく、家だからこそ見せている姿なのかもしれない、と捉えてみてもいいでしょう。
友達関係で疲れていることも
小学生になると、友達との関係も少しずつ複雑になっていきます。
一緒に遊びたいのに入れなかった、友達に言われたひと言が気になった、自分の気持ちをうまく伝えられなかった。大人には小さく見える出来事でも、子どもの中では大きく残っていることがあります。
でも、子どもがその日の出来事をすべて言葉にして話してくれるとは限りません。
「今日、学校どうだった?」と聞いても「普通」「別に」と答えていたのに、なぜかいつもよりママのそばを離れない。そんな甘え方の変化が見られることもあります。
「最近、ママにべったりだな」と感じたら、甘えをやめさせることだけを考えるのではなく、学校や友達関係で何か変わったことはなかったかを振り返ってみるのも一つです。
クラス替えなど環境の変化で甘えが強くなることも
入学や進級、クラス替え、担任の交代など、子どもを取り巻く環境が大きく変わったとき、一時的に甘えが強くなることもあります。
新しい教室、新しい先生、新しい友達。慣れるまでは、普段以上に緊張したり疲れたりする子もいるでしょう。
「最近急にママ、ママになった」と感じたときは、甘えが強くなった時期と、生活の中で起きた変化が重なっていないかを見てみてください。
子どもの甘え方は、ずっと同じとは限りません。自立しているように見えた子が一時的に甘えることもあれば、安心できるようになるにつれて、また自然と離れていくこともあります。
「前は一人でできていたのに」と焦るより、まずは今の子どもの様子を見ながら、その背景を考えていきましょう。
「過度な依存」と「健全な甘え」はどう見分ける?
「家ではママにべったりだけど、このままで大丈夫?」と心配になったとき、どこを見ればいいのでしょうか。
大切なのは、甘えることそのものではなく、ママから離れた場面でも、その子なりに行動できているかを見ることです。
家では甘えん坊。でも外では自分なりに過ごせている
家では「ママ、ママ」と甘えていても、学校では友達と話したり、一人で好きなことをして過ごしたり、先生と関わったりできている。そんなふうに、家庭の外でもその子なりの過ごし方ができているのであれば、家での甘えだけを見て心配しすぎる必要はないでしょう。
小学校教員として子どもたちを見てきた中でも、学校では自分で考えて行動しているのに、家に帰ると甘えん坊になる子はいました。
「友達がたくさんいるか」「一人で何でもできるか」だけで判断する必要もありません。
見るポイントは、ママがそばにいなくても、その子なりに学校生活や人との関わりを経験できているかどうかです。
「甘える」と「自分でできることまでママに任せる 」は別
もう一つ見ておきたいのが、年齢に応じて「自分でできること」が少しずつ増えているかです。
例えば、「ママ、抱っこして」「一緒にいて」と甘えてくる一方で、学校の準備は自分でする。困ったときにはママを頼るけれど、まずは自分で考えてみる。
このように、ママに甘えながらも、自分でやってみる経験を積めているのであれば、「甘えている=自立できていない」とは限りません。
反対に、これまで一人でできていたことでも「ママがいないとできない」という状態が続いているなら、すべて手を出すのではなく、少しずつ本人に任せる機会を作っていくことも大切です。
こんな様子が続くときは、少し丁寧に見てみよう
一方で、ママと離れることへの不安がとても強く、日常生活や学校生活にも影響が出ている場合は、「甘えん坊だから」と片付けず、その背景を丁寧に見ていきたいところです。
例えば、ママと離れる場面になると強い不安を示す、これまでできていたことができなくなる、登校を強く嫌がる状態が続くなど、本人がつらそうだったり、普段の生活に大きな変化が出たりしていないかにも目を向けてみてください。
大切なのは、一つの行動だけで「依存している」と決めつけないことです。
気になる状態が続いている場合は、「マザコンだから」「甘やかしすぎたから」と親子だけで抱え込まず、まずは学校での様子を担任の先生に聞いてみるのも一つです。必要に応じて、スクールカウンセラーなど身近な相談先に相談してみてもよいでしょう。
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ママとしてどう接する?甘えを受け止めながら自立を促す関わり方
では、「ママ、ママ」と甘えてくる子どもに、親はどう接すればよいのでしょうか。
大切にしたいのは、甘えをすべてやめさせるのではなく、「自分でできること」は少しずつ本人に任せていくことです。
甘えは受け止める。「自分でできること」は少しずつ任せる
「もう小学生なんだから」と、急に距離を置く必要はありません。
抱きついてきたり、「一緒にいて」と言ってきたりしたときは、その気持ちを受け止める。一方で、着替えや学校の準備など、自分でできることまでママがすべてやっているのであれば、少しずつ本人に任せてみましょう。
例えば、これまでママが翌日の持ち物をすべて準備していたなら、「明日の準備、一緒に確認してみようか」から始めてもいいでしょう。慣れてきたら本人に準備を任せ、最後に一緒に確認するなど、段階を踏んでいく方法もあります。
甘えることと、自分でやることは両立できます。
「甘えさせたら自立できないのでは」と考えるのではなく、その子が今できることを見ながら、少しずつ任せる範囲を広げていきましょう。
ママ以外の「安心できる人」との関係も大切に
子どもの世界は、成長とともに少しずつ広がっていきます。
パパや祖父母、親戚、学校の先生、習い事やスポーツの先生など、ママ以外にも「この人といると安心できる」「困ったときに頼れる」と思える人との関係ができていくことも、その一つです。
だからといって、「ママから離すため」に無理に二人きりにさせたり、祖父母の家に泊まらせたりする必要はありません。
休日にパパと遊ぶ、祖父母と出かける、習い事で先生と話すなど、子どもが無理なく楽しめる範囲で、いろいろな人と関わる経験を重ねていけば十分です。
ママとの関係を大切にしながら、子どもの世界が少しずつ広がっていく。その過程を焦らず見守っていきましょう。
小学生の「ママ、ママ」は、年齢だけで心配しなくていい
小学生になってもママに抱きついたり、「一緒にいて」と甘えてきたりすると、「いつまで続くんだろう」「このまま自立できなかったら」と心配になることもあるでしょう。
でも、大切なのは「何歳まで甘えているか」だけではありません。
家では甘えながらも、学校ではその子なりに過ごせている。困ったときにはママを頼りながらも、自分でできることが少しずつ増えている。そんな姿も一緒に見ていきたいところです。
甘えることと、自立することは、必ずしも反対ではありません。
「もう小学生なんだから」と焦って距離を取るのではなく、甘えたい気持ちは受け止めながら、自分でできることは少しずつ本人に任せていく。
今の「ママ、ママ」という姿だけで将来を心配しすぎず、その子なりの成長を見守っていきましょう。
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