偏見が子どもに与える影響
日々の質問が子どもの未来を育む「子どもの日常を知的な刺激で満たしていますか?」#01
教育
ここで私たちは「一生懸命やった」と「上手にできた」の違いを認識する必要があります。
これは親自身が認識する必要があるので、ご自身に問いかけてみてください。
「『一生懸命やった』という言い方と、『上手にできた』という言い方、何が違うのか?」
明確な答えが出るまで考えてみましょう。
子どもの成長とチャレンジ精神、向上心を左右する質問ですから、今まで以上にじっくり考えてみてください。
「一生懸命やった」というのは主観的な表現です。
誰も自分のことを「私は本当に上手にできた」とは言いません。
「上手にできた」というのは客観的な表現だからです。
もちろん、上手にやることも大切ですが、まず子どもが身につけるべきなのは、「一生懸命やった」と自分を前向きにとらえる態度です。
ですから、親は子どもが何かを始めるとき、意識的に「頑張ってみようか?」と前向きな言葉で軽く励ましてみましょう。
「上手にできるよね?」という表現は良さそうに思えますが、子どもにとってはプレッシャーになります。
子どもにとっては不可能に挑戦することだけでも十分に難しく大変なのです。
もしもあなたが他人のことを、やみくもに非難したり恨んだりしているなら、今後は何かを始める前に「頑張ってみようか?」と自分に声をかけてみましょう。
常にそのような前向きな態度で新しいことに取り組めば、挑戦を楽しむ日常を送れるようになりますし、いつか本当に好きなことに出合ったとき、最善を尽くすという精神が芽生えるでしょう。
親がそのような態度を示せば、子どもは自然に親をまねるようになります。
もう憎悪と偏見で世の中を見つめるようなことはなくなり、自分の取り組んでいることや周りの人を愛する協調性が身につくはずです。
人文教育専門家
「子どものための一日一行人文学」(未邦訳)で韓国の親たちの信頼を得ている。
韓国では子供の頭脳はもちろん、人性まで発達させる韓国を代表する教育専門家として認められている。
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