「いきもの観察」の世界へ!そうじのいらないケースでカエルを飼ってみた!
大人も子どもも夢中になれる「いきもの観察」の世界へようこそ!身近な生き物でも、じっくり観察するだけでこんなに楽しい! ザリガニの巣穴の作り方やつかまえたイモムシが羽化するまでの変化をレポート! 昆虫学者丸山宗利先生と水生生物保全協会代表理事の斉藤憲治先生を始めとする、専門家のコメント付きで、より深く生き物のことが理解できるようになります。
遊び/学び
そうじのいらないケースでカエルを飼ってみた!
背中にイボがあり、おなかが白いカエル。
分類
両生類
大きさ
2.9~5.4cm
寿命
約4~5年
捕獲レベル
★☆☆
●見つけられる場所・・・中部地方より西の日本各地。田んぼの近くや河川敷。●見つけられる季節・・・冬眠の時期(11~3月)をのぞく1年中
ケースのなかで、植物や動物をいっしょに育てて自然に近い環境をつくる飼育の方法を「テラリウム」という。うまく「テラリウム」をつくることができれば、自然の世界のように、ゴミが分解されてそうじや水かえがいらなくなる。2匹のヌマガエルを「テラリウム」で飼育して、できるだけ少ないお世話で育ててみた!
用意するもの
下準備
土台をつくる!
飼育ケースのなかにうえきばちを置いて、まわりに通気性のいい石をしく。そのうえに赤玉土をいれる。
1
ケース完成!
流木や石をいれ、庭に生えていた植物を植える。表面には見栄えのいいソイルをしいて、うえきばちがひたるくらい水を注いだら完成!
2
カエルをいれる!
2匹のヌマガエルをいれる。エサをあげると食べた。エサは1週間に2回くらいあげたけれど、水場をもとめてよってきた小さな昆虫やクモなども食べているみたいだ。
名前は「い-ま」と「かいま」
3
水をつぎ足す!
水が蒸発したら足していく。植物が土から水を吸い上げて、夏はどんどん水が減るので、ほぼ毎日水を足した。
直射日光や雨にさらされない場所に移動させた
4
冬眠した!
11月くらいから2匹はじょじょにすがたを見せなくなり、冬には土をほってそのなかで冬眠した。冬のあいだは、土が凍らない場所にケースを移動させて、土がカラカラになったらすこししめりけをもつくらいの水を足した。
5
冬を越した!
4月になると、2匹が冬眠から覚めて土のなかからすがたをあらわした。無事越冬に成功!
6
ときどき手入れ
自然に雑草のタネがとんできて、いろいろな植物が生えてきた。植物が成長してケースがギュウギュウになったら、伸びた雑草をぬいたり、枯れ草をカットしたり、うえきばちにかぶさった土をどかしたり、すこしメンテナンス。
自然を切りとった環境!
自然に近い環境ができた!
土や水をかえるような大がかりな管理をしなくても、カエルは4年間元気にくらしていた! そうじしなくてもニオイも汚れもないままケースのなかをたもつことができた。
越冬に成功!
毎年冬がくると土のなかで眠り、春になるとすがたをあらわした。
小さないきものがたくさん!
ケースのなかには、小さな昆虫やクモなどもくらしていた。植物もいろいろな種類が生えてきた。
先生に聞いてみた!
土や水のあるテラリウムにはいろいろな微生物が暮らしていて、ウンチは微生物のエサになります。その微生物のウンチはまた別の微生物のエサになって、つぎつぎとすがたをかえていきます。最後には微生物の中の微生物、細菌類に分解されて土になります。そうやってできた土にはカエルのエサがもっていた栄養がたっぷりふくまれているので、植物がよく育ちます。すると、植物を食べる昆虫などがやってきて、それがカエルのエサになり、自然の循環ができあがるのです。
もっと
観察
春から初夏にかけて、田んぼや池、水路では、ぷるぷるしたゼリーのような卵のかたまりを見かけることがあります。これはカエルの卵です。そこからうまれるのが、オタマジャクシ。カエルの卵やオタマジャクシをもちかえってきたら、カエルになるまでの変化を観察してみましょう。
オタマジャクシは、プラケースや水そうなどで飼育しましょう。魚とおなじようにエラで呼吸するので、エアレーションで空気をおくりましょう。オタマジャクシは泳ぐのがあまり得意ではないので、水が深すぎるとつかれてしまいます。エサは、ゆでた野菜や、メダカ・キンギョ用のエサなどいろいろなものを食べます。食べ残しが多いと水がよごれるのであたえる量には注意しましょう。うしろあしが生えてきたら、もうすぐカエルになるサインです。ケースのなかに、石や流木、大きめの浮草などをいれ、上陸できる場所をつくってあげましょう。やがてあしが生えそろい、陸に上がります。だんだんしっぽが短くなって、カエルらしいすがたになっていくはずです。
ごくまれに、白っぽいオタマジャクシを見つけられることがあります。これは、生まれつきからだの色をつくる色素がすくないためです。天敵に見つかることや、からだが弱いことが多く、自然のなかではなかなか生きのびられません。しかし、飼育下ではごくまれに白いカエルになることがあります。
博士(農学)。九州大学総合研究博物館助教。
農学博士。
※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています。
※Amazonのアソシエイトとして、てつなぎは適格販売により収入を得ています。
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね