東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」――“読む力”は人生を「生き抜く力」

これは、「読み方の革命」だ! 「30のルール」を覚えるだけで、読解力がぐんぐん身につく! 【勉強】【仕事】【人間関係】【アイデア創出】【情報処理】…… この1冊で「読解力」が上がる!「非認知能力」まで伸びる! AI時代に必要な「文章の裏側」まで読み解く力を養おう。

教育

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受験での成功はもちろん、社会に出てからも幸せに生き続けるために本当に必要な力とは何でしょうか。本書は、数多くの受験生や親子を導いてきた著者が、東大合格者たちが共通して身につけていた「一生モノの心の土台」に焦点を当てた教育ガイドです。小手先のテクニックではなく、子どもの主体性や自己肯定感を根本から高めるための具体的なアプローチを紹介。わが子の未来を輝かせるための、確かなヒントが見つかるはずです。
市野瀬 早織著書の『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』から一部転載・編集してお届けいたします。

はじめに

“読む力”は人生を「生き抜く力」

「読む力」があるだけで、人生は変わる。

それは、13歳から教えてきた生徒たちの成長をそばで見ながら、私が何度も実感してきたことです。

中高一貫校で国語を教えた10年間、彼らは力を伸ばし、東京大学へ進学する生徒が毎年のように輩出されるようになりました。

しかし、私の教え方が特別だったわけでも、生徒に生まれもった才能があったわけでもありません。

彼らが努力の中で着実に育てていたのが、「読み方スキル」だったのです。

読み方スキルというと、「本が好きな人だけがもっている高度な技術」のように思われがちです。

でも、実際はそうではありません。

読み方スキルは、ごく基本的な30のルールをひとつずつ身につけることで、誰でも鍛えることができます。

たとえば、文章の中には、書き手が「ここを読んでほしい」と示している「サイン」がたくさん隠されています。

そうした注目点に気づくだけでも、文章の輪郭がくっきりと見えてくるものです。

また、「たぶんこういう意味だろう」と思い込んで読み進め、じつはまったく違う意味だったという経験はないでしょうか。

私たちは思っている以上に、文章を「読めていない」ことがあります。

そうした「誤読」を減らすための読み方も、知ってさえいれば防げるものです。

読む力は、技術的なスキルで驚くほど変わってきます。

感覚や記憶力に頼らず、意識して技術として積み上げることで、確実に伸びていくのです。

そしてそれは、学生時代だけに必要な力ではありません。社会に出てからこそ、相手の言いたいことを正確にくみ取り、自分の考えを整理し、伝える力が問われます。

つまり、読解力は、勉強はもちろん、仕事の理解力にも、人間関係にも、情報選別にも、すべての土台になる力なのです。

東大に進学する生徒なら、必ず身についている「読み方スキル」

私は、2008年4月からの10年間、偏差値70超の都内難関私立中高に勤務していました。国語科の教員として、のべ3000人の中高生と接し、5人に1人を東大進学に導くという貴重な経験をさせてもらいました。

ご存じのとおり東京大学は、日本のみならずアジアでも最難関大学のひとつ。

優れた教育と研究で、国際的な視野をもつ学生の育成に力を入れている教育機関です。

つまり、私が教員として関わってきた中高生は、日本や世界のリーダーとなることが常に期待されている人たちです。

実際に、私の教え子たちは、いま社会に出てさまざまな分野でリーダーとして活躍しています。

そして、現代文の授業で培ってきたスキルが、彼らが社会で問題や課題に向き合う際の一助となってくれているのだと感じています。

現代文は大学入学共通テストを含む多くの入試で必須科目とされており、受験生にとって避けて通れない科目です。

与えられた文章から書き手の意図を読み取り、テーマを抽出し、それにもとづいて自分の意見を構築する力も求められます。

これは、東京大学をはじめとする多くの難関大学で求められる能力です。

つまり、「現代文の点数は、表現力や思考力のバロメーター」とも言えるのです。

現代文で求められる力は、ただ大学受験に有利というだけではなく、社会人になってからのコミュニケーション能力を養うためにも欠かせないスキルです。

現代文の勉強を通じて、推察力や論理的思考力を身につけることができれば、あらゆる分野で応用可能だからです。

国語の枠を超えた「社会で活躍する力」

本書では、私が学校生活を通じて生徒と接していく中で、

「東大合格の助けとなった」

「社会人として仕事を遂行するために活用できる」

「リーダーとして活躍していくために必要だ」

と実感できる「現代文の読解スキル」を「社会人に必要な読み方スキル」に活用できるように紹介していきます。

さらに、生徒の日頃の様子を観察していて、東大合格に直結したと推測される「読解力の磨き方」や「読解力の活かし方」なども盛り込んでいます。

1時間目の授業では、「読解の入口」に立つための第一歩として、「書き手の主張がよく置かれる定位置」を紹介します。

文章の中には、読者へのヒントとして「ここが大事です」と示す文法構造が巧みに仕込まれています。この「定位置の法則」に気づくだけで、文章の構造が見え、読みやすさと理解度がぐっと高まります。

2時間目では、「読解力を一歩先へ」進めるために、文法表現に隠された“書き手のサイン”を見抜く力を養います。

文章中の「繰り返し」「断定」「疑問形」「言い換え」などの表現に注目することで、より正確に、書き手の主張を受け取ることができます。

3時間目では、「誤読を防ぐ視点」を身につけます。

文章の中には、つまずきやすい構造のパターンがあります。

たとえば、「もちろん………ですが………」という譲歩表現に気づかず、「もちろん」のほうだけ信じてしまう。

「たとえば………」という具体例ばかりが印象に残って、肝心の主張を見失う。

そうした「誤読テンプレ」を先に知っておくことで、読み間違いはグッと減らせます。

4時間目では、「事務処理能力」を応用し、複雑な文章を整理して読み解くスキルを紹介します。

これは、私が指導してきた東大合格者たちが実践していた「頭の中の読解整理術」、言い換えると、「読解における事務処理能力」です。

主張の配置やキーワードの整理、読みながら仮説を立てる方法など、東大生が身につけていた実践的な読解スキルを紹介します。

5時間目では、「読み方」を変えるだけで読解力が飛躍的に伸びる、「革命的リーディング戦略」を紹介します。

文章をただ読むのではなく、「どこに注目するか」「どういう前提で読むか」といった"戦略的な読み方”を意識するだけで、理解力や記憶力がいっきに高まります。

これは、私が東大合格者たちに教えてきた、実際に成果を出してきた読み方の工夫です。

「背景情報を想像する」「人に説明する前提で読む」など4つの視点から、読解力を深める方法を解説していきます。

6時間目では、番外編として、読解力を鍛えつづけるための「読書習慣スキル」を紹介します。

読解力をつけるためには、何と言っても読書が最適。

スキマ時間の使い方や読書への向き合い方など、読書を続けていくための仕組みがテーマです。

さあ、今日から読み方スキルを磨こう!

情報があふれ、誰もが「発信者」になれる現代。

便利になった一方で、SNSの短文に慣れすぎて、長い文章の主張や構造をつかむ力が弱まっているとも言われます。

さらに、フェイクニュースや炎上、バイアスのかかった情報があふれる中、「本当のこと」を見抜き、自分なりの判断を下す力が問われています。

読む力がある人は、誤解を防ぎ、信頼されるコミュニケーションができます。

東大を目指す(そして後に東大に合格する)生徒たちと一緒に培ってきた読解力は、国語の枠を超えた「社会で活躍する力」であるとも言えるのです。

どんな人でも、今日から鍛えられる。

それが、読解力というスキルの最大の魅力です。

本書とともに、あなたの人生に活きる読み方スキルを、いまここから磨いていきましょう。

PROFILE
市野瀬教育研究所 所長。岡山県生まれ、神奈川県横浜市育ち。早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻修了。教育学修士。2008年から2018年までの10年間、渋谷教育学園渋谷中学高等学校にて専任の国語科教諭として勤務。中学1年生から高校3年生までを6年間一貫して指導し、担当生徒の5人に1人を東京大学合格へ導く。進学校での現代文指導を通して、読解力こそが思考力・自己理解力の土台であり、生きる力の基盤となることを確信する。第一子出産後の2018年4月より、合同会社Alecioの創業メンバー・執行役員として人材開発事業に携わり、同年7月に独立。2024年8月、株式会社The Rhythmを創業。教育学の専門性、進学校での読解指導経験、人材開発領域での知見を統合し、「読解力を子育てに活かす」独自の家庭教育メソッドを体系化。親が自分自身と子どもの本心や才能を読み解くことで、子どもの問題解決力と自己実現力を育む教育プログラムを展開。2025年までに受講生は460名を超える。子どもが主体的に考え、よりよく生きていける社会の実現を目指し、「子育ての読解法」を広めるべく活動している。
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