心理カウンセラーが伝える!言いたいことが伝わる言いかえフレーズ――話を整理したい

本書は、異性との会話のズレを解消するための、徹底的に実用的で具体的な男語⇔女語辞典です。異性と接していて「なぜ通じないのか?」「どう言えばカドが立たないのか?」と迷ったとき、辞書を引くようにこの一冊を開いてみてください。そこには、あなたが無意識に口にしていた(通じていない)「NGフレーズ」と、劇的に空気をまろやかにする(うまく伝わる)「言いかえフレーズ」が、具体的なシチュエーションとともに並んでいます。

夫婦関係

心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。
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「よかれと思って言ったのに怒られた」「冷たい態度をとられた」……そんな経験はありませんか?本書は、すれ違いがちな会話を劇的に変える具体的なフレーズを分かりやすい図解とともに紹介する実践バイブルです。
五百田 達成著書の『言いたいことがちゃんと伝わる 男と女の言いかえ図鑑』から一部転載・編集してお届けいたします。

話を整理したい

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要するにこういうことだよね?

○○ってことで合ってる?

映画やドラマを視聴する前にストーリーや結幕を知るネタバレや、本1冊の内容を10分程度で読める要約サービスなど、タイパ(タイムパフォーマンス)が求められている世の中。

ビジネスでも、「つまり、こういうことですね?」とすかさず要約して返せる人が「頭がいい」「まとめ上手」と一目置かれがちです。

ところが、プライベートのおしゃべりでそれをされると、女性はガッカリすることが多いようです。

特に悩みごとや将来に関わる大切な話などは、気持ちが整理できていないからこそ誰かに聞いてほしいわけで、スラスラ話せないことのほうが多い。

それなのに、さもすべてわかったかのように、話の途中で「要するにこういうことだよね?」と雑にまとめられると、「いや、そんな単純な話じゃない」「微妙に解釈が」「うまく伝えられない私が悪い?」と、モヤモヤが募ります。

もしくは、「私がこれだけ悩んでいることを、ちょっと聞いただけでわかった気になるな!」とキレそうにもなります。

聞き上手は「要約」ではなく「確認」する

すでにお伝えしたように、女性が話を聞いてほしいときは、「“本当に”話を聞いてくれるだけいい」場合がほとんど。

ビジネスでは、何事にもスピーディーな対応が求められますが、プライベートの困りごとは、必ずしもすぐに解決策を提案してほしいわけではありません。

多くの場合、ただ聞いてほしい、「そうなんだね、大変だったね」と寄り添ってほしいだけなのです。

もちろん話はあちこちに脱線することも。

上司と折り合いがつかない話をしているのかと思ったら、いつの間にか義母とうまくいっていない話にすり替わっていたりして、聞いているほうは「ん?なんの話だ?話飛んだよね!?」と頭の中が混乱することも。

そんなときは、いったん「上司の××さんの態度、煮え切らなくて困るよねー。・・・・・・っていう話で合ってる?」と確認してみましょう。

これは、相手の話を遮っているわけでも、勝手にまとめているわけでもありません。

「僕は君の話をずっと聞いているよ。でも、途中でこんがらがってきちゃったから、ちょっと整理させてくれる?」という、あくまでも確認。

連ドラの冒頭で流れる「前回までの○○は・・・・・・」のイメージです。

すると、思いつくままに話していた女性もそこでふと我に返り、「あっ、ごめん、ごめん!でね、その上司なんだけど」と話が戻ることもあるでしょうし、「その上司と、義母が性格がほんと似てて・・・・・・」と伏線を回収してくれるかもしれません。

コミュニケーションとは、話し手と聞き手の双方のやりとりがあって成立するもの。

二人で対話を重ねながら最適なバランスを探るもの。

タイパ重視の要約コンテンツとは、真逆の世界なのです。

まとめ
タイミングを見計らって、これまでを振り返る

アドバイスしたいとき

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○○したほうがいいよ

私は○○だと思う

「女心を知りたいなら、この本を読んだほうがいいよ」

「咳が止まらないなら、病院に行ったほうがいいよ」

「悪いこと言わないから、部長には逆らわないほうがいいよ」

私たちはよく、人にアドバイスをするときに、「○○したほうがいいよ」という言い方をします。

言われたほうは「○○しろ」と命令されたわけではないし、「○○すべき」と一方的に考えを押しつけられたわけでもない。

普段はあまり意識せずに受け入れたり、聞き流したりしていることでしょう。

ですが、冷静になって考えてみると、

「・・・・・・うん?『したほうがいい』って言っているけど、何と比較して「ほうがいい」って言ってるの?」

「これって誰目線のどういうアドバイスなの?」とつっこみたくなる表現であることがわかります。

「○○したほうがいい」という表現がよくないのは、「これは世間一般の考え方ですよ」「多くの人がそう思っているので、やってみるといいんじゃないですか?(私に責任を持ちませんけどね)」といった、どこか逃げ腰・他人事感があるから。

加えて、あたかも「私はあなたのために言っているんです」「私って親切でしょ?」という偽善的なニュアンスも出てしまう。

言っている本人は自覚していないけれど、実はとってもずるい言葉なのです。

自分を主語にした「Ⅰ話法」で伝える

人にアドバイスをするときは、「○○したほうがいい・悪い」ではなく、自分の考えとして責任を持って伝えるべきです。つまり、私を主語にした「Ⅰ話法」が適切。

「この本をぜひ読んでほしい!」

「まずは病院で診てもらって。そしたら、私が安心だから」

「部長を敵に回すと部署全体が目をつけられる。逆らわないでもらえると助かる」

このように、あくまで「自分の考え」「私の主張」として伝えるのがフェアというもの。

もちろん、そう言ったとて、相手がすんなり受け入れてくれるとは限りません。

ですが「そっか、あなたはそういう考えなんですね」とダイレクトに伝わるでしょう。

「○○したほうがいい」は、今日から絶対に使わない。

そう決めてしまった「ほうがいい」でしょう(笑)。

まとめ
「○○したほうがいい」は責任逃れのずるい言葉
PROFILE

心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。

五百田 達成

東京大学教養学部卒業後、KADOKAWA、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。専門分野は「コミュニケーション心理」「ことばと伝え方」「SNSと人づきあい」。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。「あさイチ」(NHK)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ)ほか、メディア出演も多数。文章・エッセイ教室「おとなの寺子屋」も好評
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心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。

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