心理カウンセラーが伝える!言いたいことが伝わる言いかえフレーズ――育児についてひと言

本書は、異性との会話のズレを解消するための、徹底的に実用的で具体的な男語⇔女語辞典です。異性と接していて「なぜ通じないのか?」「どう言えばカドが立たないのか?」と迷ったとき、辞書を引くようにこの一冊を開いてみてください。そこには、あなたが無意識に口にしていた(通じていない)「NGフレーズ」と、劇的に空気をまろやかにする(うまく伝わる)「言いかえフレーズ」が、具体的なシチュエーションとともに並んでいます。

夫婦関係

心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。
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「よかれと思って言ったのに怒られた」「冷たい態度をとられた」……そんな経験はありませんか?本書は、すれ違いがちな会話を劇的に変える具体的なフレーズを分かりやすい図解とともに紹介する実践バイブルです。
五百田 達成著書の『言いたいことがちゃんと伝わる 男と女の言いかえ図鑑』から一部転載・編集してお届けいたします。

育児についてひと言

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田中さんのダンナさんって……

もっと育児に参加してほしい

SNSのおかげで、さまざまな情報が簡単に手に入るようになった昨今、知らなきゃよかったことも勝手に流れてくるようになりました。

その代表が、よその家の幸せそうな日常です。

「今日はパパと子どもでプラレール博。おかげで私は趣味のケーキ作りに没頭♪」

「日曜日、わが家のシェフはダンナ。いつも美味しいごはんをありがとう~!」

おのろけ投稿と映え写真を見て、うらやましい気持ちが抑えられなくなる。

それに比べて、うちの夫は・・・・・・。

そんなときに、ついこぼしてしまうのが、こんなひと言。

「田中さんのダンナさんって素敵だよね」

しかし、この言葉を聞いて夫が、「はっ!」と我に返って家事や育児に積極的になる、なんてことは絶対にありません。

言った側からすれば、「もっと育児に関わってほしい」くらいのささやかな願望に過ぎないのに、「田中って誰だよ?」と不機嫌になる。

それはいったいなぜでしょう?

男性と女性とでは、慣れ親しんだ人間関係の構造が違います。

男性は完全に縦社会。物事を「上か下か」「勝つか負けるか」という基準で判断します。

そのため、比較されることは、自動的に「負け」のレッテルを貼られたと同じ。

プライドを大きく傷つけられるのです。

何を言われても聞く耳を持てないでしょう。

ちなみにそれは相手が大谷翔平選手でも、です。

妻が「大谷さん、かわいい」「真美子さんがうらやましい」と言うだけでもいい気がしません。

「はぁ?大谷選手に対抗するなんて図々しいにもほどがある」と女性たちは鼻で笑いますが、彼らは本気。

だから、どこの誰かもわからない田中さんにも闘争心が生まれるのです。

他の家庭と比べるよりは、シンプルに「もっと育児に参加してください」と言うのがいちばん。

あるいは「週末は家族の時間にして」「送り迎えとゴミ出しと休日の食事作りとルンバと洗濯機はやって」と、具体的に言うのも効果的。

遠回しによその夫を登場させたりせず、家の問題として提言するのです。

主語を「私たち」にして、一緒に向き合う

夫婦で家のことについて話すときに、「私」と「あなた」で進めると、「私はやっているのに、あなたは~」と対立しやすくなります。

そんなときの会話のコツは、主語を「私たち」にすること。

「今週の日曜日に少年野球の試合があるけど、私たちはどうする?チームの車出しに協力する?それとも今回は他の家族にお願いする?」

いつもは一人で背負っていたことでも、「私たち」を主語にすれば、お互いの大変さがシェアできます。

子育てはロングスパンのプロジェクト。

将来的には、子どもの進路選択、受験などいろいろなことがあります。

どちらかががんばって、どちらかが知らんぷりでは、一緒に育てていることにならないし、子育てのビジョンがズレてしまいます。

よそはよそ、うちはうち。

二人でしっかり話し合い、「わが家のビジョン」を共有しておくのが重要です。

まとめ
よそはよそ、うちはうち。比べるのは意味がない

話がわかりにくい

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もっと論理的に話してくれる?

うんうん。それで、それで?

「もっと論理的に話してくれる?」

仕事でトラブルがあったとき、慌てて話していたらそんなひと言を言われてしまった・・・・・・。

特に新入社員の頃、先輩から「結論から話して」と言われた経験がある人もいるでしょう。

たしかにビジネスの世界では、論理的な説明が求められます。

そもそもビジネスに最終的なゴールへ向けて展開していくものなので、筋道を立てて、論理的に話を進めていくのが基本。

ディテールの説明ももちろん必要ですが、あちこちに話が飛んでしまったり、なかなか核心にたどり着かないような報告では、正確で迅速な判断は難しくなります。

ですから、ビジネスにおいては結論から話すよう心がけることは重要ですし、そうした指摘が有効なシーンもあるでしょう。

しかし、プライベートではどうでしょうか。

プライベートでもそんな風に言われると、「うるさい!」「好きなように話させてよ」思う人も多いはずです。

男性たちが知らない“おしゃべり”のルール

たとえば、多くの女性にとっての「話す」とは、カフェでのおしゃべりに近いものがあるかもしれません。

思いついたことを思いついたときに共有し、一緒に笑ったり、愚痴ったりできればいい。

お互いがしゃべりたいことを思うままにしゃべって、満足したところで「じゃあ、そろそろ店を出ようか」と解散する。

こういう会話に慣れていると、話の途中で「で、結局何が言いたいの?」と男性に言われると、心底驚いてしまいます。

「えっ?別に結論なんてないし・・・・・・。ただ話したかったことを話しただけだし」相手にもその話し方を期待しているので、「もっと論理的に話してくれる?」と、仕事のようなトーンで言われたりすると、ストレスに感じるのです。

こんなときは、どうしたらいいでしょう?ビジネスでは「論理」が重視されますが、プライベートでは「共感」が基本。

「うんうん、それで、それで?」と、相手の話を聞くのがおしゃべりのマナーというものです(一方、多くの男性の話は論理的で短いかというとそうでもなく、自慢話に終始してむしろ長くなるというのもよくある光景です)。

とはいえ、脈略のない話を延々と聞かされるのは、誰にとってもしんどいのも事実。

女性たちも「これから職場の愚痴を話すから、1時間付き合ってくれる?」とざっくりとしたテーマと時間を提示してあげると、相手はゴールが見えて安心するでしょう。

「これからオチのない話をするね。いい?始めるよ?」と予告してからおしゃべりするのもオススメです。

“言われたことはできる”男性たちは「そういうことなら」と話を聞いてくれるでしょう。

まとめ
ビジネスでは「論理」、プライベートでは「共感」
PROFILE

心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。

五百田 達成

東京大学教養学部卒業後、KADOKAWA、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。専門分野は「コミュニケーション心理」「ことばと伝え方」「SNSと人づきあい」。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。「あさイチ」(NHK)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ)ほか、メディア出演も多数。文章・エッセイ教室「おとなの寺子屋」も好評
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心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー。

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