食のプロが伝える!「調味料から本物を知る」
いつも買ってる商品、ちゃんと裏の成分表を見てますか?隠れ添加物が実は入っているかもしれません。口にするものは、原材料を必ず見て「本物」を見極めよう!カンタンで体に良いレシピ43品。
食事
まずは調味料から本物を知る
毎日使うものから見直してみる
食生活を見直すとなると、食費が上がってしまったり、食べるものを気にするあまり、食が楽しめなくなったりと、ハードルが高そうに思う方も多いかもしれません。
しかし、実は基本の“本物”調味料は、少量でうま味を感じることができるため、使用量も減り、全体的な食費も下がります。
調味料は毎日使い、口に入れるものだからこそ、その積み重ねをすることで心身から美しくなり、さらにお肌の調子もよくなるなど、いいことづくめなのです。
例えば、お味噌汁で使う味噌を、原材料が国産の丸大豆、米、塩のみの昔ながらの製法で造られた味噌に変えると、麹菌や生きている酵母により、腸内環境が整います。
本物の調味料には、ミネラルなど栄養が豊富に含まれているため、体の内側から徐々に整えることができます。
内側から健康になると、肌や心も安定します。つまり、本物の食は心にも影響を与え、さらに美しくハッピーになるための土台作りにもなるのです。
私たちは「本物を選ぶ力」が足りていない
そもそも、「本物」とはなんでしょうか。
それは、生産者さんや職人さんが昔ながらの製法で作った「伝統食品」と、こだわった原材料を使い、愛情と手間ひまをかけた食品のことを指します。
しかし、近年ではさまざまな種類の食品が並び、消費者の嗜好やニーズの変化に合わせたものが身近にたくさん並んでいます。
なので、まずは毎日使う調味料から本物を選べるように、知ることからはじめましょう。
私たちが本物の商品を選び続けることにより、伝統食品や本物の食品を守ることにもつながります。
伝統調味料を作る大切な国菌
和食に含まれる麹菌は、日本の宝物
実は、日本人が昔から受け継いできた和食には、健康や美容を維持するパワーが秘められています。
健康的でなおかつ環境への負荷が少ないサステナブルな食事として、今世界中から評価されているのです。
和食の鍵となるのは、醤油、味噌、酢などの伝統的な調味料です。
これらは日本の国菌と呼ばれる「麹菌」の発酵の力を活かして造られています。
麹菌は、たんぱく質を分解するプロテアーゼと、でんぷん(糖類)を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼという消化酵素を持っており、この3つの酵素をはじめ、たくさんの酵素によって素材が柔らかくなり、素材のうま味や甘みを引き出します。
さらに、麹菌には30種類以上の酵素やビタミンB群が含まれており、腸内環境を整える作用もあるため、美容や健康の分野でも活躍しています。
アミラーゼやプロテアーゼなど、酵素が失活することなく、菌が生きている味噌や調味料を選ぶのがおすすめです。
日々の食事でも和食を意識しましょう
和食を頻繁に食べる方とそうでない方との間には、病気のリスクや健康寿命に差が見られるといわれています。
洋食や中華などの食事を選びがちな方は、1食分を和食に切り替えてみるなど、普段の食生活の中で少しだけ和食に意識を向けてみると、和食に多く含まれる発酵食品を取り入れることができます。
普段の食事が、体と心を作る大切な土台となります。
ほんの少しの工夫や意識が、日々の生活によい影響を与えていきます。
できることからはじめてみましょう。
ありボス。IBLPホールディングス取締役会長。
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