東大生は、数字のセンスで「あらゆる問題の原因」を特定する

仕事も勉強も! 「小学校の算数だけで大丈夫!」 偏差値35から東大合格、シリーズ43万部!

教育

現役東大生。
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あらゆる事象を整理できる「立式思考」とは?

東大算数は計算以外でも役立つ!

さて、ここからは、具体的に社会に出てから、計算以外の日常生活でも「東大算数」の武器を応用していくための方法をお話ししていきます。

ここからが東大算数の真骨頂。

計算以外のいろいろな状況で、数を使って問題を解くことができるようになる、ということについてお話ししたいと思います。

まずは次の問題をご覧ください。

あなたはパン屋さんになりました。
販売個数と関係なく、毎月、家賃が16万円、人件費が10万円、光熱費等の諸経費が4万円分、固定費がかかります。
さて、あなたは300円のパンを何個つくって売ることを目標にすればいいでしょうか?ただし、1個のパンをつくるときには100円の材料費がかかるものとします。

家賃16万円
人件費10万円
諸経費4万円
300円のパンをつくって売る
 L1個つくるのに100円かかる

◎とにかく、式をつくって考える

これはビジネスの現場ではよくある質問ですよね。

でも、パッと聞かれるとすぐには答えられないという人も多いと思います。

この問題を解く上で重要なのは「式をつくること」です。

どんな物事も、計算式をつくって考えていけば、答えが出ます。

「立式思考」というのは、物事を計算式で理解していくというものです。

お店の売上目標を、仮に「トントン=赤字にならないこと」だとしましょう。

そうすると、固定費の合計は「16万円【家賃】+10万円【人件費】+4万円【光熱費等の諸経費】=30万円」ですから、この金額分、儲けられれば問題ないことになります。

「ってことは、30万円÷300円=1000個売れればいいんだな!」と考えてしまうと、トラップに引っかかってしまいますね。

1個のパンをつくるのに100円の材料費がかかってとは、「300円×1000個100円×1000個=20万円」しか儲かっていないので、固定費30万円を差し引くと、10万円の赤字になってしまうんですよね。

ですので、しっかりと計算式をつくるのであれば、「30万円【固定費】(300円【1個の売上】100円【1個の材料費】)=1500個」ということで、月に1500個のパンが売れれば、パン屋さんはトントンになることになります。

家賃16万円
人件費10万円
諸経費4万円
 L固定費30万円

300円のパンをつくって売る
 L1個つくるのに100円かかる
  1個200円のもうけ

30万円÷200円=1500個!

もし、1日の売上目標を考えるなら、30日で割って50個となりますね。つまり1日50個売れれば目標達成だと答えが見えてくるわけです。

このように、「式をつくることによって、答えを出す」ということは、日常生活のいろんな場面で求められるわけですね。

◎立式思考で、東大入試「地理」の難問を考えてみよう!

別の例を出しましょう。2016年の東大入試の地理で、こんな問題が出題されました(一部変更)。

メキシコは、全般に自給率が低いが、特定の農作物に関しては100%を大きく上回っている。このような状況にある背景を答えなさい。

メキシコの作物別の自給率を見ると、たしかに、米などは15%ととても低いですが、野菜類は177%でとても高い数字になっています。

このように、「これはなぜなのか答えなさい」という問題ですね。

これ、地理の問題ですが、算数がわかっていないと絶対に解けない問題になっています。

だってそもそも、よく考えてください。

自給率って、「その国が、どれくらい自給(=その国の国内でつくられたものを食べること)できているのか」を測る数字ですよね。

それがなんで、100%以上になるんですか?

どういう状況か、よくわからないですよね?

こういうときに、立式思考があると答えが見えてきます。

自給率というのは「率」と書いてありますから、「分子÷分母」の割り算であることがわかります。

そしてこの問題、表の下に、なにか書いてあるのがわかりますか?

わかりにくく書いているのですが、要は「自給率国内生産量を国内向け供給量で除した値」と書いてあります。

さらに、「国内向け供給量=国内生産+輸入輸出±在庫」とも書いていますね。

これは、自給率の計算方法が書いてあるんですね。整理すると、こういう数式になります。

自給率が100%を超える理由

この数式を自分でしっかり書けた人は、「なぜ自給率が100%を超えるのか」がわかると思います。分母に、「国内生産+輸入-輸出±在庫」と書いてありますよね?

たとえば米で言えば、自分たちの国でつくったお米に加えて、どこかの国から持ってきた米を食べているので、「国内生産+輸入」を分母にすれば、「自分たちがどれくらい自給できているのか」がわかるわけですね。

なので、ここまでは計算方式として納得感がありますし、式をつくらなくてもわかったと思います。

ですが、ここからが問題です。

「国内生産+輸入‐輸出」。

「-輸出」というのがついているんですね。

これは、逆に自分たちの国が他の国に対して米を輸出していたら、その分だけマイナスで計算するということが書かれています。

ですから、輸入が少なくて輸出が多い国は、分母が分子よりも小さくなるんですよね。

その場合に自給率を計算すると、100%を超えるわけです。

100%以上になっているというのは、輸出をしているということなのです。

では、メキシコはどこに輸出しているのか?隣国のアメリカですね。

つまりメキシコは、米や小麦はアメリカから輸入して、野菜や果実はアメリカに輸出していると考えられるのです。

「この商品は隣の国から輸入しよう」「この商品はこっちから輸出しょう」と決めているから、メキシコの自給率は極端に高いものとそうでないものに分かれるのだということです。

「自給率」なんて言われても、その数字が高いか低いか、どうして高いのかどうして低いのか、理解するのはとても難しいです。

ですがそこで、その数字を数式で解釈すると、いっきに答えが見えてくるのです。

「式をつくる思考」=「立式思考」です。

東大算数
Point
立式思考は、世の中すべての問題解決に役立つ!
PROFILE

現役東大生。

西岡 壱誠

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と2年連続で不合格。しかし「小学校の算数」から復習をしたことで成績が上がり始め、偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、在学中の2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立、代表に就任。全国の高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施し、高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。Youtubeチャンネル「スマホ学園」を運営し、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

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