3歳さんがイライラしにくくなるお絵描き遊びの方法
3歳児さんと一緒に「お絵描き遊び」でイライラ退治
しつけ/育児
子どもと一緒にできる「アンガーマネージメント」
アンガーマネジメントを知った当初、私の子育ては毎日が戦争状態でヘトヘトでした。
当時、上の子が8歳、下の子が4歳、子育てまっさかりの時期・・・。
仕事をしながらの子育ては、時間に追われる生活です。ちょっとでも子どもがノロノロしたり、やるべきことをしなかったりすると、イライラが止まらず怒りつけていました。
そのうち、長男が私の顔色を伺い、やることなすこと、なんでも私に聞かなければ行動できなくなりました。次男は、私のイライラに反応して行動が荒れてしまいます。幼いこともあり、どうしても手のかかる次男にかかわる時間が多くなり、長男にはかまってやれません。そのせいか、私に隠れてちょこちょこ次男に意地悪をする始末・・・。
この繰り返して、子どもも私もヘトヘトになっていました。
そんな日々に終止符を打てたのは、アンガーマネジメントを子育てに取り入れたからです。
自分の価値観を見直し、イライラしたときの対処法を知ったことで、サッと気持ちを切り替えられるようになりました。
私が所属している日本アンガーマネジメント協会には、大人が学ぶアンガーマネジメントだけでなく、子どものためのアンガーマネジメントもあります。
子どもと一緒にできるアンガーマネジメントを、紹介していきます。なお、対象年齢は目安であってその年齢以外の子どもが遊べないというわけではありません。
子どもに合わせてママがアレンジして遊ばせるのもOKです。どの遊びをする場合でも 「楽しみながら」が基本です。そのほうが吸収力や習得力が高まるのです。
ここでは3歳児さんと一緒にできる「衝動をコントロールする方法」を紹介していきます。
ぜひ親子でチャレンジしてみてください。きっとママと子どもたちが笑顔で過ごせる時間が増えていくはずです。
3歳児さんと一緒に「お絵描き遊び」でイライラ退治
親子でお絵描き遊びをしながら、「イライラやモヤモヤの気持ちを手放す感覚」を味わえるようにすることを目的とした遊びです。
子どもは、紙と描くモノさえあればお絵描きを始めますよね。もちろん、形になっているものもあれば、大人には何を描いているのかわからない正体不明のものを描いている場合もあるでしょう。
でも、子どもは3歳頃から自分が描きたいモノをイメージしながらお絵描きをしているの です。ただ、手先の器用さは未熟なため、うまく描けないこともありますが、大事にしたいのは、イメージしながら描くということです。
声かけ例
そうだよ。
例えばね...ママの「イライラ怪獣」はこんな感じかな〜
イライラ怪獣を描いて見せる
トゲトゲしていて、真っ赤だよ。
ママがめっちゃ怒っているときの顔みたいに。目は吊り上がってるの。 ママが怒っているときは、この怪獣が体の中で暴れてるの。 怪獣をやっつけられたらいいのにな〜
子どもの反応を確認しながら聞いてみる
〇〇ちゃんの「イライラ怪獣」はどんな形?色は?
〇〇ちゃんが、怒ったり、イライラしたりするときに体の中で暴れている怪獣を描いてみよう! 描けたら、ママの怪獣と一緒にやっつけちゃおうよ
遊びの目的は「怒りを手放す」こと
3歳児が描く絵なので、なぐり描きのようになるかもしれませんが、絵の善し悪しにこだわる必要はありません。
大事なのは、子どもが怒りやイライラの気持ちをイメージしながら紙に描き出し、怒りの感情を視覚化することです。
描き終わったら、子どもが描いた『イライラ 怪獣』について、ママの感想を話しながら、子どもが表現した怒りに対するイメージを具体的な言葉で表現してあげましょう。このとき の声かけの一例を挙げておきます。
〇〇ちゃんのイライラ怪獣は、黒色と赤色がまじりあった色のイメージなんだね。
ママと少し違う形で、ギザギザしてるね〜。なんだかすごく重そうな怪獣だね〜
もしも、本人が話せるようなら、どういうイメージで描いたのかを聞いてみると、子どもの怒りに対するイメージを知るヒントにもなります。
お絵描き遊びなので、4歳児 5歳児でも遊ぶことができます。年齢が上がると、イメージもより具体化され、描く技術も高まるので、お絵描き遊び後のアンガーマネジメント活動 の効果も高くなります。
この遊びの目的は、「怒りを手放す」です。
ママと子どもが描いたイライラ怪獣をやっつける(手放す)としたら、どんな方法がある か、子どもと一緒に考えてみてください。例えば、ぐちゃぐちゃと握りつぶす、びりびりに破いてしまう、ごみ箱にポイっと捨ててしまうなど怒りを手放すイメージができる方法を考 えるようにしてくださいね。
びりびりに破いて、イライラ怪獣をやっつけたね!
今度、ママのおなかにイライラ怪獣がやってきたら、びりびり破いて、ゴミ箱にポイって捨てられるようにするね。
〇〇ちゃんの怪獣も、暴れだしたら、ママと一緒にやっつけようね〜
実際に絵を描いて、びりびり破って、ごみ箱に捨てた体験があれば、その後、怒りの感情を手放す場面で、具体的なイメージを思い浮かべることができます。
最初は、親が声かけをしてイメージを具体的にしてあげましょう。その後、徐々にイメー ジの中で、子ども自身が怒りを手放せるようになっていきます。
感情保育学研修所代表 日本アンガーマネジメント協会アンガーマネジメントコンサルタント®️
長男出産後、仕事と家事、育児をなんとかこなすも、次男が誕生し、職場復帰した頃から、イライラが募り、家で怒りを爆発させる日々を送る。親子でヘトヘトの毎日を送り、「もう、ダメかも」と思った2012年、アンガーマネジメントに出会う。
アンガーマネジメントを学ぶことで、感情を爆発させず、適切に怒る方法や、子どもに響く伝え方などを会得する。
長男、次男との関係も良好になり、子育てが一気にラクになることを実感する。
保育の現場でも、アンガーマネジメントを取り入れることで、3歳から6歳の子どもたちが癇癪を起こさず、気持ちをコントロールしたり、表現したりする機会を多々つくるなど、数多くの実践を積んでいる。
2014年から保育者養成校で勤務する傍ら、アンガーマネジメントの伝え手として各地で保育・教育・子育て現場で講演活動を行っている。実感のこもった、当事者目線の情熱的な講演は人気を博している。
保育雑誌の連載など多数。保育者向け著書には『保育者のためのアンガーマネジメント入門』『保育者のための子どもの怒りへのかかわり方』『すぐに保育に使える! 子どもの感情表現を育てる遊び60』(中央法規)、『もうイライラしない!保育者のためのアンガーマネジメント』(チャイルド本社)がある。
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