潜在的な生きる力を体系的にはぐくむ子育て法、「マミーメソッド」®︎の提唱者高松ますみ先生にインタビューVOL.02
放任と放置は違う。自主性の育て方
しつけ/育児
潜在的な生きる力を体系的にはぐくむ子育て法「マミーメソッド」®の提唱者高松ますみ先生にインタビュー
#01 高松先生インタビューVOL.01”自己肯定感を高めるために”
#02 高松先生インタビューVOL.02”放任と放置は違う。自主性の育て方”
放任と放置は違う。自主性の育て方
てつなぎ
本の中でお風呂の話もありましたけど、外国だとお風呂の時間は別、みたいな。プライベートと甘える時間、そういうのは区別しているという感じですかね。
高松先生
共有する時間と個々の時間の区別ははっきりしています。なので普段一緒にいる時間を密にして、でも離れる時は離れる。ずっとベタベタしてるんじゃなくて、パッと切り替えるのはいいと思います。
私も子育て中は忙しかったので、時間の計画性を大事にしていました。子どもたちには「今日ママは夜8時から9時の間は空いている、その間にだったらなんでもやってあげるから、リクエストして」と言っていました。
その代わり、「この時間は予定があるから」と話をして、お互いにその時間に集中するようにして 「ごめんね、もう9時だから、ママは仕事に戻るね」と、パッと集合して解散するイメージです。
私も子育て中は忙しかったので、時間の計画性を大事にしていました。子どもたちには「今日ママは夜8時から9時の間は空いている、その間にだったらなんでもやってあげるから、リクエストして」と言っていました。
その代わり、「この時間は予定があるから」と話をして、お互いにその時間に集中するようにして 「ごめんね、もう9時だから、ママは仕事に戻るね」と、パッと集合して解散するイメージです。
てつなぎ
それはすごく自主性が育まれるような気がしますね。
一方で、自主性に任せるのも度が過ぎると「放任」とになってしまうんじゃないかという心配もあるんですけど、その区別について高松先生の基準はありますか?
一方で、自主性に任せるのも度が過ぎると「放任」とになってしまうんじゃないかという心配もあるんですけど、その区別について高松先生の基準はありますか?
高松先生
おそらくおっしゃっているのは「放任」ではなくて「放置」のことだと思うんですよね。
放任というのは子どもたちが一つ一つの行動に対して自信を持てることだったり、自分で計画ができたりということ。自信がない時には親や周りのサポートを受けながら行動する、そんな経験を繰り返しながら、結果的に放っておいても進んでいけるということだと思うんです。
一方で放置というのは、何も助けてあげずに、「とにかくやってみなよ」「見守ってるから」とか言う割りに、何かつまづいても「そんなこと自分で考えなさい」と放っておくのが放置なんですよ。
放任というのは子どもたちが一つ一つの行動に対して自信を持てることだったり、自分で計画ができたりということ。自信がない時には親や周りのサポートを受けながら行動する、そんな経験を繰り返しながら、結果的に放っておいても進んでいけるということだと思うんです。
一方で放置というのは、何も助けてあげずに、「とにかくやってみなよ」「見守ってるから」とか言う割りに、何かつまづいても「そんなこと自分で考えなさい」と放っておくのが放置なんですよ。
てつなぎ
これは多くの人がやりがちなことですね。
高松先生
「うちは放任主義です」というのは、実は「放置主義」なんですよ。
ちゃんと必要な時には甘えてもらって、しっかりとサポートして、意見を聞いたり、 ディスカッションをしたり、心の中を整理させてあげながら、もう一回やってみよう!というのが放任です。
ちゃんと必要な時には甘えてもらって、しっかりとサポートして、意見を聞いたり、 ディスカッションをしたり、心の中を整理させてあげながら、もう一回やってみよう!というのが放任です。
てつなぎ
ありがとうございます。ちょっと今、自分の中の疑問が解けた気がします!
高松先生
日本はどちらかというと過干渉で、「あれしなさい、これしなさい、なんでこうしないの」ってずっとうるさく言っていて、最終的に子どもが言うことを聞かないとポイって放置をするというパターンですね。 「もう知らない」「もう勝手にしなさい」みたいな、過干渉と放置の繰り返し。
てつなぎ
なるほど、街中でもよく聞きますね。お母さんたちが「勝手にしなさい!」って怒っている声。
高松先生
ですよね。それは放置で、それがアメリカにはないんです。子どもたちを不安にさせない、不安じゃなく自信を持たせて、 安心させてというのが大事なんじゃないでしょうか。
てつなぎ
日本では習い事が続かない、嫌になったら親に否定的なことを言われる傾向がありますよね。「石の上にも三年」みたいに言われるわけですが、本の中ではコロコロ変えてもOKだということが書かれていました。このことについてもうちょっと詳しくお聞きしたいです。
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