子どもの習い事の実態を調査|187件の声から見えた親たちの葛藤と「続ける・辞める」の決断
子どもの習い事に関する187件の声を分析。親たちは何を基準に習い事を選び、続け、辞めるのか。保護者の本音から、継続を左右する要因や、親たちが習い事に本当に求めているものを読み解きます。
調査対象 187 名
はじめに
「子どものため」と思って始めた習い事。でも、続ける中では「このままでいいのかな」と悩む瞬間もあります。
てつなぎ「みんなの声」には、そんな親たちの迷いや葛藤が日々寄せられています。
今回は、187件の保護者の声をもとに、習い事選びから継続、そして辞める決断までのリアルな本音を調査しました。親たちの声を読み解くと、習い事に求められているものや、継続を左右するポイントも見えてきます。
調査概要
調査方法
てつなぎ会員を対象に、「みんなの声」にて自由回答形式・アンケート形式で実施
調査期間
2026年4月8日〜2026年4月25日
回答者
子育て中の保護者
総回答数
187件
今回のホンネ調査テーマ
親たちは、習い事に何を求め、何に悩み、どのような理由で続ける・辞めるを決断しているのか。
今回のホンネ調査で聞いた4つのテーマ
テーマ1
子どもの習い事を選ぶ時の決め手は?
(n=55)
テーマ2
習い事をしてから起きた子どものポジティブな変化を教えて
(n=48)
テーマ3
テーマ4
習い事を辞めた理由を教えて
(n=44)
全187件の回答をもとに、習い事選びから継続・退会までの保護者の本音を読み解きます。
習い事選びで最も重視されたのは「子どものやる気」
対象のお題
子どもの習い事を選ぶ時の決め手は? (n=55)
子どものやる気
将来の有用性
その他
「将来のためになるか」よりも、「子ども自身がやりたいと思えるか」が重要視されています。
多くの保護者にとって、習い事は「親が選ぶもの」ではなく、「子どもの気持ちを尊重して決めるもの」になっているようです。
インサイト
親が大切にしていたのは、「何を習うか」よりも、「誰の意思で始めるか」でした。
将来性や周囲の影響ではなく、「子ども自身がやりたいと思えるか」を重視する保護者が多数を占めました。習い事選びでは、「子どもがやりたくなる体験づくり」が、継続にもつながる重要な要素なのかもしれません。
習い事で得られたのは、技術以上に「自信」と「挑戦する力」だった
対象のお題
習い事をしてから起きた子どものポジティブな変化を教えて (n=48)
主なポジティブな変化
最も多く見られたのは「自信がついた」という声でした。
・自分から挑戦するようになった
・友達との関わりが増えた
・時間管理ができるようになった
・積極性が増した
実際の声
保護者が価値を感じていたのは、「小さな成長」だった
実際の声
インサイト
親が喜んでいたのは、「上手になったこと」ではなく、「前より少し前向きになったこと」でした。
自信がついた。友達と関われるようになった。自分から挑戦するようになった。そんな「前より少し成長した姿」に、保護者は習い事の価値を感じているようです。
「このままでいいのかな?」親が悩んでいたのは、子どもだけではなかった
対象のお題
習い事で「このままで良いのかな?」と思った瞬間は? (n=40)
習い事を続ける中で迷いを感じる保護者は少なくありません。子どもの変化だけでなく、親自身の期待や関わり方に悩む様子もうかがえました。
子どものやる気が感じられないとき(実際の声)
親が背負いすぎているとき(実際の声)
保護者が葛藤していたのは、「応援」と「押し付け」の境界線だった
成果を求める気持ちとの間で揺れたとき(実際の声)
インサイト
習い事に悩んでいたのは、子どもだけではありませんでした。
「続けさせるべきか」「辞めさせるべきか」「期待しすぎていないか」──。親たちは、子どもとの関わり方や、「どこまで期待してよいのか」という答えのない問いと向き合っていました。
保護者にとって習い事は、子どもの成長を支える場であると同時に、自分自身の価値観と向き合う機会にもなっているようです。
辞める理由は、上達しないことではなく、「子ども」と「家庭」の変化だった
アンケート結果
習い事を辞めた理由 (n=44)
子どものやる気の低下
子どもとの相性
先生・環境とのミスマッチ
家庭側の事情
ライフステージの変化
その他
費用・時間的負担
※複数回答を含むため、割合の合計は100%を超えています。
グラフから見えてきた3つのこと
① 辞める理由の6割以上は、「子ども自身」に関わるものだった
「子どものやる気の低下」「子どもとの相性」「先生・環境とのミスマッチ」を合わせると、辞める理由の6割以上を占めました。
保護者は、「続けること」そのものよりも、子どもが前向きに取り組めているかを重視しているようです。
② 習い事は、子どもだけではなく家族全体で支えるものだった
送迎や兄弟の予定、妊娠・出産など、家庭環境の変化によって継続が難しくなるケースも見られました。 習い事は、子どもだけの問題ではなく、家族全体の生活と密接に関わっていることがうかがえます。
③ 「費用」よりも、「今のわが子に合っているか」が重視されていた
費用面を理由に挙げた保護者は少数派でした。それ以上に、以下の点が大きな判断材料になっているようです。
・ 子どもが楽しく取り組めているか
・ 家庭として無理なく続けられるか
保護者が葛藤していたのは、「続けてほしい」と「尊重したい」の間だった
インサイト
習い事の継続を左右していたのは、「費用」よりも「また行きたい」と思える経験でした。
今回の調査では、「子どものやる気の低下」「相性」「先生・環境とのミスマッチ」が辞める理由の上位を占める一方で、「費用・時間的負担」を理由に挙げた保護者は少数派でした。習い事の継続には、成果だけでなく、「楽しい」「また行きたい」と感じられることや、保護者が安心して任せられる環境づくりが重要なのかもしれません。
習い事の継続を左右していたのは、「正解」ではなく「子どもとの向き合い方」だった
調査の核心:保護者の本当の願い
習い事の継続を左右していたのは、「費用」よりも「また行きたい」と思える経験でした。
今回の調査から見えてきたのは、保護者が「正解の習い事」を探しているわけではないということでした。
親たちは、子どもの「やってみたい」という気持ちを尊重しながら、成長を見守り、悩みながらも子どもや家庭の状況と向き合い続けていました。
インサイト
継続の鍵は、「費用」よりも「また行きたい」だった
子どものやる気や先生との相性、「また行きたい」と思える体験が、継続の大きな鍵になっていたようです。
【結論】 子どもが「また行きたい」と思える体験と、保護者が安心して任せられる関係性。その両方を支えることが、これからの習い事サービスに求められています。
記事の内容がよかったら「イイね!」ボタンを押してね