子どもの短所を成長の武器に変える方法

自分で質問ができる子になると子どもの可能性がどんどん広がる 「子どもの可能性に火をつけたのはたった一つの質問でした」#03

教育

人文教育専門家。
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私たちはこれまで、子どもの長所を将来に生かそうと必死になってきました。

作文が上手なら作家に、絵の素質があるなら画家に、勉強がよくできるなら学者にすべきと考えてきました。

つまり、子どもたちの今の能力に注目して将来を描いていたわけです。

しかし、これまでの歴史を振り返ると、それで成功したケースはあまりありません。

逆に、苦手な部分を克服しようとした人たちのほうが、それを一生の仕事にしようと努力して成功し、そうやって生きた人の方がはるかに大きな幸せを感じていました。

今は短所でも、子ども自身に克服しようという意志があるのなら、そのことに情熱を注げるようそばでサポートしましょう。

「才能」よりも、「諦めない気持ち」のほうが子どもの未来に大きな影響を与えるからです。

今からでも子どもの短所を把握し、それを将来の武器にできないかどうか考えてみましょう。

次のような質問から入ってみてはいかがでしょうか。

「学校の授業ではどんなことで困ってる?」

「何をしているときが一番楽しい?すぐにやめたくなっちゃうのは何をしているとき?」

もし、子どもが何かに苦しんでいるのなら、その苦しみを通して子どもの未来を考えるのも一つの方法です。

つらかった経験が、誰かの苦しみを癒やす最も大きな資源になるからです。

泣き続けた日々があるからこそ、泣いている人の気持ちが理解できるのです。

PROFILE

人文教育専門家

キム・ジョンウォン

多様な年齢層に人文学を大衆化させるために活動するコンテンツ・ディレクター。
「子どものための一日一行人文学」(未邦訳)で韓国の親たちの信頼を得ている。
韓国では子供の頭脳はもちろん、人性まで発達させる韓国を代表する教育専門家として認められている。

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