アメリカ在住3児ママ YouTuberが伝える!「バイリンガル育児の壁」
親の「見守る力」が子どもを自由に成長させる!子育ては親も挑戦者。失敗から生まれる笑顔のヒント。Youtube登録者数(2024年12月現在)14万人超!人気チャンネルのお母さんが紐解く子育て論。
しつけ/育児
完璧なバイリンガルは簡単ではない長女が直面している英語の壁
私たち夫婦はあまり子育てのルールを決めたり、こうしていこうという家族会議を行ったりはしていませんが、「アメリカで暮らしているから家の中では日本語で話す」ということのほかに、子どもたちには「日本語と英語をミックスした会話をするのはダメ」と言っています。
具体的に言うと、日本語で話すなら最後まで日本語で話す、英語で話すなら最後まで英語で話す、一つのセンテンスの中で英語と日本語をミックスしないということです。
どちらの言語も中途半端にならないように、話し始めた言語で最後まで話すというのを徹底させています。
ただ最近なのですが、れんにバイリンガルの副作用が出てきているなと思うことがあります。
彼女は今、中学生なのですが、このくらいの年齢になると本に書かれているような難しい言葉をどんどん習うようになります。
れんは今、学校の英語について行くのが大変そうなのです。
この本を書く直前まで一時帰国をしていて、その間は日本の学校に行っていたので当然かもしれませんが、日本語の方が難しい単語を知っているかもしれません。
本や漫画も日本語のものを読んでいるので、そうしたものから学ぶ言葉も多いと思います。
自分でも「もっとボキャブラリーを増やしていかないと、英語のクラスについていけないかもしれない」と言っているので、一緒に辞書を調べたりしながら勉強をするようにしています。
もう少し英語のサポートが必要かもしれません。
一方、アメリカの学校には、できる分野をさらに伸ばすような制度があります。
れんは昨年、数学と科学の成績が良かったため、アッパークラスの授業を受けています。
たとえ全部の教科が満遍なくできなくたって、できるものを伸ばそうとする制度は良くできているなと思います。
2カ国語をマスターするのは本当に難しいこと。
しかも、どこまでできるようになれば正解なのか、明確なものがあるわけでもありません。
うちでは、勉強をするときには英和辞典と英英辞典を用意して、どっちを使ってもいいようにしています。
英英辞典の方が楽であればそれでもいいし、日本語と紐づけた方がわかるなら英和辞典でもいい。
どちらかが多少不自由でも、話をしてくれるならそれでいいと思っています。
怒るときは夫婦ともに日本語で感情的ではなく説明することを心がけている
子どもを叱るときのフォローの仕方というのは、子育てにおいてテーマになることが多いと思います。
このような家庭は多いと思いますが、我が家の場合も、例えば母親である私が怒ったときは父親である夫が優しいといったように、子どもたちの逃げ場があった方がいいと思っています。
ただうちは、夫の方が怖いので子どもたちも夫の言うことはよく聞いていますが、私が怒っていてもあまり聞いていない節があります。
まるで聞き流しているラジオのような感じで、「はいはい、また何か言ってるな」という感じなのです。
そもそも私は無茶苦茶怒るということがあまりなく、「早くごはんを食べなさい」など小言を言うことがほとんど。
それでも昨日、はりが朝眠たいのに起こされて機嫌が悪かったのか、「学校に行かないといけないのはお母さんのせいだ」みたいに言ってきたので、それはちょっと怒りました。
怒るときは感情的にならないようにしています。
はりがそんなことを言ってきたときも、「眠たくて辛いのは私のせいじゃないからね。それを私にあたるのは違うと思うよ」と言いました。
頭ごなしに怒るのではなく、眠たくて辛い気持ちもわかるし、それでも学校に行かなくちゃいけないのが大変なのはわかるけど、だからといってそのストレスを私にぶつけるのはやめてください、ということをしっかりと言葉で伝えました。
すると静かに黙々と準備をするようになりました。
不思議なことに夫にはこうした八つ当たりをすることはありません。私やったら許してくれるという甘えが、どこかにあるのでしょうね。
国際結婚夫婦の場合、怒るときはそれぞれの母国語で怒るという家庭も多いと思いますが、うちの場合は夫も日本語で怒ります。
カタコトでしか話せない場合は、やはりそれぞれの母国語で怒ることになると思いますし、もしカタコトの日本語で怒るとなると威厳も何もないかもしれません。
数少ない我が家のルールとして、「アメリカに住むなら家の中は日本語にしよう」と決めたこともあり、怒るときも日本語を使ってくれていますし、日本語で怒ってもちゃんと怖いです。
夫も日本語を話せるというのはとてもありがたいことだなと改めて感じますね。
私の家族とも日本語で話すことができますし、何より私がずっと通訳しなくていいので助かります。
もし夫が日本語を話せなかったら結婚していなかったかもしれません。
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