子どもがやらかしてしまう...効果的な言葉とは!?

世界初!?「子ども目線」による褒め方と叱り方のコツ#01

しつけ/育児

社会福祉法人みずものがたり理事・おへそグループ統括園長。公認心理師・保育士・幼稚園教諭・中学高等学校教諭。
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「好き」は、クリエイティビティを生み出す

「論語」の中で、孔子はこんな言葉を残しています。

「これを知る者はこれを好む者に如かず。 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」

ものごとを理解し知っている人は、それを好きな人には及ばない、好きな人は、そのことを心から楽しんでいる人には及ばない、という意味になります。つまり、「心から楽しいってホント最強だぜ」ということです。

日本にも「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、好きなことであれば楽しくできるし、楽しんでやればどんどん上達していきます。その楽しいことを「ダメ!」と一方的に制限されたら、どうでしょうか?「楽しいことはしちゃいけないんだな」と感じて、ものごとを楽しむ才能にふたをしてしまうかもしれません。

よく遊ぶほど、よく考えるようになる

もちろん、そのままやらせていては命にかかわるような危ないことであれば、やめるように教える必要もあります。しかし、そのような場合でない限りは、できるだけ子どもの楽しみを止めずに、やさしく見守ってみてほしいのです。

幼児期によく遊んだ子どもは自分で考え、自ら行動できる力を身につけます。

一方で、遊ぶ機会が少なく、与えられた課題に取り組むことばかりやっていると、誰かからの指示を待つことに慣れてしまいます。

私が園長を務めている園では、「子どもミーティング」という時間を設けて、園での過ごし方、したい遊び、取り組みたいこと、チャンレジしたいことなどを、3歳の頃から一緒に話し合って保育に反映するという取り組みをしています。

たとえ3歳の子どもであっても、「自分のやりたいこと」があふれるようにあるのです。

大人からああしなさい、こうしなさいと言われたことではなく、「自分たちで選択したこと」には、子どもたちは目をキラキラさせながら主体的に取り組みます。

実際、自分の好きな遊びに、真剣に集中する子どもの様子を見ていると、「楽しむってこういうことだなぁ」と感じます。

こんな時間を大切にしてほしいなと思うのです。

子ども心の

ポイント

「やめなさい」の前に、おうおう、今楽しんでいるな、幸せを感じているな、と一呼吸置いて、子どもの背景を見てから言葉をかけましょう。

PROFILE

社会福祉法人みずものがたり理事・おへそグループ統括園長。公認心理師・保育士・幼稚園教諭・中学高等学校教諭。

吉村直記

1985年8月11日佐賀県生まれ。
5歳の時交通事故で父を亡くし、母に3人兄弟の真ん中として女手一つで育てられる。
同じ時期に空手を始め、そこで出会った空手の師匠に多大なる影響を受ける。高校ではメキシコ合衆国へ1年間留学し、大学時代に乳幼児教育に興味を持ち、保育コンサルティング会社に入社。
約1年半の間に50施設以上の保育園設立や運営に関わりながら乳幼児教育を学ぶ。
2010年に保育園設立を検討していた佐賀の地元企業の社長と出会い、その教育への思いに共感。地元に戻り、2011年25歳で認可外保育所「おへそ保育園」園長に就任する。その後認可化し、現在はハンディキャップを持った子どもたちも含め、園庭を共有する形で0歳から12歳までの子どもたちが共に過ごしている。
開園当初より取り組んでいる「国際理解教育」が評価され、2015年JICAグローバル教育コンクールにて最高賞である理事長賞を受賞。2022年環境省「グッドライフアワード」実行委員会特別賞受賞。子ども向けの「哲学対話」を日本で初めて保育に導入するなど、保育内容においても評価されている。
現在、小規模保育所「おへそ保育園」・幼保連携型認定こども園「おへそこども園」・企業主導型保育所「おへそつながり」・児童発達支援施設「おへそこども学園」・放課後学童クラブ「おへそ学道場」計5事業を統括する園長として働くかたわら、空手指導・執筆・講演活動の他に、一男一女の父として子育てにも奮闘中。
https://naokiyoshimura.com/

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社会福祉法人みずものがたり理事・おへそグループ統括園長。公認心理師・保育士・幼稚園教諭・中学高等学校教諭。
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